2024年4月1日より、Supership株式会社は親会社であるSupershipホールディングス株式会社に吸収合併されました。
合併に伴い、存続会社であるSupershipホールディングスは社名をSupershipに変更し、新たな経営体制を発足しました。本件に関する詳細は、プレスリリースをご確認ください。

au PAYをマーケティングに活用!キャリアデータと決済データを組み合わせた効果的な販促事例
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au PAYをマーケティングに活用!キャリアデータと決済データを組み合わせた効果的な販促事例

コロナ禍により非接触型の決済サービスが急速に普及した昨今、複数のキャッシュレス決済サービスをキャンペーンやクーポンに応じて使い分ける消費者が増えています。

中でも、「au PAY」は利用店舗数やポイント還元率の高さで利用者の多いQRコード決済サービスの1つですが、利用者の増加・拡大とともに、企業からは顧客基盤や独自のデータを活かしたマーケティングツールとしての活用にも期待が寄せられています。

そこで、今回はau PAYをマーケティングツールとして活用する方法やそのメリットについて、日用品・化粧品・食料品などのメーカーのマーケターの方に向けて、事例を交えて解説します。

au PAYとは?

au PAYは、通信大手のKDDIが提供するキャッシュレス決済サービスです。QRコードをスマホで読み取るだけで手軽に利用できます。

au PAYは、通信大手のKDDIが提供するキャッシュレス決済サービスです。QRコードをスマホで読み取るだけで手軽に利用できます。

参考:au PAY公式サイト
https://aupay.wallet.auone.jp/

ユーザー数、決済高は順調に推移

「au PAY」のユーザー数は約3,330万人で、610万カ所のポイント・決済加盟店で利用できます(2023年8月時点)。

2019年のサービス開始以来、決済取扱高・決済回数とも順調に伸長しており、2023年5月には過去最高の決済取扱高を記録しました。

au回線の契約者でなくとも利用できる上、コロナ禍による非接触型決済の需要も後押しし、決済を担う社会インフラとして成長し続けています。

参考:au PAY、2023年8月の新規加盟店について(2023年8月31日)
https://www.au.com/information/topic/auwallet/2023-039/

幅広いユーザー層の中でも、特に消費行動が活発な世代から支持

au PAYユーザーの男女比は半々で、幅広い年齢層のユーザーに利用されていますが、中でも特に多いのが40〜50代のX世代(ミドル世代)です。

一般的にX世代は、いわゆるファミリー層が多く、子育てや住宅購入などの大きな支出や、家庭用品や教育など日常的な消費活動が盛んである他、趣味への投資も多いと言われています。

また、デジタルネイティブでSNS等で発信されるお得情報への感度が高い20〜30代のY世代についても、次点で多くのユーザー割合を占めており、消費行動の活発な層で広く活用されています。

なお、au PAYはau以外のキャリアユーザーも利用できますが、その多くがauユーザーで構成されています。

したがって、PayPayやd払いなどのau以外の通信キャリアが提供するQRコード決済サービスのマーケティングアプローチだけでは、これまでリーチが不十分だった消費者に対して、au PAYを活用することでリーチを拡張することが期待できます。

Pontaポイントが貯まる・使える!

Pontaポイントと連携しているのもau PAYの特徴の一つです。

2020年5月に、Pontaポイントを運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングと、通信大手のKDDI株式会社が業務提携を行ったことで、au PAYはもちろん、auスマホ、auでんきなど、いわゆる「au経済圏」のサービスの利用でPontaポイントが貯まる仕組みになっています。

ハズレなし!Pontaポイントがもらえるお得なキャンペーンが人気

au PAYでは、「たぬきの抽選会」というユーザーから人気が高いお得なキャンペーンが毎月実施されています。

「たぬきの抽選会」とは?

毎月5の付く日(5日・15日・25日)と8日を「たぬきの吉日」とし、対象日に対象店舗でau PAYで税込200円以上の決済(コード支払い/請求書支払い)をするだけでPontaポイントが必ず当たるキャンペーンです。

5等から1等のいずれかが当たり、運がよければ最大3,000Pontaポイントがもらえます。ハズレがなく決済完了後に自動抽選され抽選結果がすぐにわかる点も人気のポイントです。

詳細:たぬきの抽選会 / au公式サイト
https://aupay.auone.jp/contents/lp/tanuki-lottery/index.html

このように、国内における代表的なキャッシュレス決済サービスの1つとして順調にサービスを拡大しているau PAYですが、一部のマーケターの中ではau PAYをマーケティングツールと位置付け、自社のマーケティング活用を望む声が寄せられています。

au PAYを活用したマーケティングとは?

SupershipはKDDIと共同で、au PAYのデータを活用したメーカー向け販促施策を提供しています。

au ID×POSデータでオンオフ統合型のマーケティングを実現

au PAYを活用したマーケティングの肝となるのは、au PAYはもちろん、KDDIが提供するauスマホ、auでんきなど、いわゆる「au経済圏」の各種サービスの利用にあたって発行されている「au ID」、すなわちキャリアの契約者情報に基づく正確な顧客データと、au PAY加盟店から提供されるPOSデータ(販売記録データ)です。

au IDとPOSデータを組み合わせることで、これまで困難であったデジタル広告による認知獲得から店頭での購買行動、その後ロイヤルユーザー化に至るまでの一連のマーケティング施策をOne IDで包括的に実施・分析することが可能となります。

au ID×POSデータでオンオフ統合型のマーケティングを実現

au PAYを活用したメーカー向けの販促施策

本施策は、auメディア枠を活用したオンライン広告からオフラインの店舗における商品購入まで、POSデータとau IDを紐付けることで一連の購買行動やキャンペーン成果を可視化し、次回販促企画立案に役立つレポートをご提供するメーカー向けの販促施策です。

メリット1:効果的な訴求で売上の増加

ユーザーは対象店舗で対象商品を購入(決済)するだけで自動的にポイント還元を受けられるなど、誰でも簡単にキャンペーンに参加(※)できます。さらに、ポイント付与による直接的な利益がユーザーの消費行動を後押しすることで、キャンペーンの訴求効果は非常に高く、商品の売り上げ拡大につながりやすいのが本施策最大のメリットです。

※キャンペーンへの参加にはエントリーが必要です

<消費財メーカーでの事例>

対象店舗にて、特定メーカー様の商品を対象に、au PAYでお支払いすると利用金額に応じてPontaポイントを付与、というキャンペーンを実施しました。

あわせてau PAYの広告枠やメルマガを活用したオンライン訴求、店頭でポスターやPOPによる訴求を行うことで、キャンペーン対象商品をau PAYで購入した数は前月との比較で以下のような成果となりました。

メリット2:au IDの1st Party Dataを活用したストック型のマーケティング分析

本施策におけるもう1つのメリットが、メーカー側で1st Party Dataを保有していなくとも、信頼性の高いau IDの確定データを活用したマーケティング分析が、キャンペーン以後も継続的に実現できる点です。

2024年後半に迫るGoogle Chromeでの3rd Party Cookieの規制により、今後リターゲティング広告の配信はできなくなってしまいます。

ポストCookieの時代に備え、今後は自社の1st Party Dataをいかに活用できるかがマーケティング施策を行う上で重要なポイントとなってきます。

しかしながら、自社で独自にユーザーのデータを蓄積・保有していない企業は多いのではないでしょうか?

そんな場合でも、au PAYをマーケティングプラットフォームとして活用することで、au IDを起点とし、加盟店から提供いただくPOSデータを掛け合わせた分析を行うことで、オンラインからオフラインまで包括的なマーケティング施策をOne IDで実現できます。

また、有効期限が設けられていたCookieベースの従来のデジタル広告では、キャンペーン実施時の一時的なアクセスを分析するフロー型のマーケティング施策であったことに対し、1st Party Dataを活用したマーケティングでは、長期にわたってデータを蓄積し、ストック型のマーケティング施策を実施することができるので継続的にLTVの向上を目指すことが可能です。

つまり、本施策で実施したキャンペーンを「掛け捨て型」の短期的な訴求に終始せず、PDCAを回しながら長期にわたって効果を改善し続ける「積み立て型」の訴求を実現することができる点も大きなメリットです。

※キャンペーン期間前後のPOSデータを利用したLTV測定およびLTV向上を促す広告配信/店頭購買を起点とした事後分析メニューもご用意しております。
※実施にあたり対象流通企業等の条件があります。詳しくは弊社営業担当までお問合せください。
なお、加盟店さまより提供いただくPOSデータの取り扱いは、以下の通り、2022年4月施行の改正個人情報保護法に準拠いたします。
・POSデータによる還元対象者特定においてはau PAYユーザーの同意が必要
・POSデータと弊社情報の紐づけは同意済みユーザーに限定します

<分析イメージ:興味関心、クラスタリング分析>

年代・性別といったデモグラフィック情報や、au PAYの利用実績を基にしたECへの関心や、クーポン利用から知るお得情報への関心度の高さなどを用いて、今後の施策立案に役立つご提案をします。

まとめ

今回は、ポストCookie時代におけるau PAYを活用したオンオフ統合ストック型マーケティングプラットフォームについてお伝えしました。

手軽にお試しいただける価格帯のトライアルプランもご用意しておりますので、是非お気軽にご相談ください。

au PAYを活用したマーケティングに関するお問い合わせ


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SupershipはKDDIのハウスエージェンシーの機能を担っています。ハウスエージェンシーとしての経験値を活かし、クライアントの課題や悩みに寄り添った企画・提案により、オーダーメイド型の質の高いサービスを一気通貫で提供しています。データを駆使した緻密な広告配信設計や運用実績による豊富なノウハウで、クライアント企業のビジネス成功を目指しご支援いたします。

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