プロダクト

求職者×エージェントを“オーディション”でつなげる 〜新感覚転職支援サービス『DIGROWエージェント』の秘密に迫る〜

2018年5月24日にスタートした転職支援サービス「DIGROWエージェント」。

求職者が、インターネット上で転職エージェントの“オーディション”を行い、相性を面談前に測ることで自分に合ったエージェントを見つけやすくなっているのがサービスの特徴で、これまでにない仕組みは人材業界の内外から注目を集めています。

開始から2ヶ月が経った今、その現状や利用者の声、今後の展望などについて、サービス責任者でコンシューマサービス企画部 推進G GLの藤井 康介に話を聞きました。

 

転職活動に大切なのは“納得感”

−DIGROWエージェントの“オーディション”という仕組みについて教えてください。

藤井「サービスに登録する求職者は、まず、職務経歴などのプロフィールや、職種・年収といった希望条件を入力し、求人情報の紹介をリクエストします。ここで特徴的なのが、“今回の転職で叶えたい/実現したいこと”を記入できるようになっています。

求人リクエストの通知を受けた各エージェントは、その内容を見た上で、リクエストのどの部分にマッチしているかなど、詳細な紹介理由を添えて求職者に求人を紹介します。

提案を受けた求職者は、求人情報そのものに対する質問や、エージェントに対する質問をしていき、このやりとり=“オーディション”を重ねていくことで相性を測り、今後の転職活動のパートナーとして最適なエージェントを見つけます。

オーディションのイメージ図

求職者にとって『良いエージェント』というのは十人十色ですが、『仕事観の一致』というのがひとつの大きな要素だと考えています。例えば、“子育て中なので、定時に帰れてある程度時間のコントロールができる仕事をしたい”という方に対して、“多少の残業があったとしても、やりがいと責任のある仕事を任されるポジションをオススメしたい”というエージェントがつくと、そこにはミスマッチが発生してしまいます。

そういったことを起こさないために、転職で叶えたいことやコンセプトを明記できるようにして、エージェントはそれを踏まえた上で求人提案や転職のサポートを行っていく、というフローにしています」

 

−このサービスを考案したきっかけはどういったことだったのでしょうか。

藤井「Supershipは、『すべてが相互につながる『よりよい』世界を実現する』という理念のもと、事業を展開しています。この理念に基づき、インターネット上で求職者とエージェントとのつながりを作り出すことができれば、と考えたのが発端となっています。

私自身が前職は人材業界にいたのですが、労働人口の減少が見えてきている中で、“入社後のミスマッチを起こしている場合ではない”という強い危機感がありました。

なぜミスマッチが起きてしまうかというと、求人情報や面接ではわからなかった『こんなはずではなかった』という情報を事前にキャッチできていなかった事が主な原因になっていると考えています。この情報をキャッチする方法として、企業口コミサイトや、内部の社員に直接聞くことなどが挙げられますが、口コミにはネガティブな情報が多く、社員と繋がるハードルは高いため、確かな情報を得るのは簡単ではありません。そこで、第三者であるエージェントから情報をキャッチする事が、入社後のミスマッチを解消するためにも重要となるのですが、エージェントの能力には個人差があり、その出会い方にも課題があることに気づきました。

エージェントと出会うための既存の仕組みでは、代表的なものとして『スカウトサービス』が挙げられますが、“スカウトメールを受信して、そのエージェントと面談する”という形だと『実際に会ってみるとちょっと違うな』『この人とは相性が合わないな』となってしまうことがあります。そういった問題を、『求職者が能動的に動き、事前にエージェントとの相性を測れる』ツールを提供することで解決し、正しい情報にアクセスできるようにすることで転職のミスマッチをなくしていきたいという想いがありました」

 

−利用している求職者の方はどういった傾向でしょうか。

藤井「年代としては20代から50代・60代まで、業界もIT・インターネットからメーカー、マスコミ・メディアまで、幅広く使っていただいています。

中でも特徴として挙げられるのは大手企業出身の方が多いという点ですね。終身雇用という概念が崩れつつあり、大手企業にいても転職を決断する機会は増えてきているという現代の転職事情が現れていると感じています」

 

−藤井さんは元々人材業界にいたということですが、転職における“成功ポイント”を挙げるとすると、どういった点ですか?

藤井「『納得感』ではないかと思います。基本的に、転職が成功だったかどうかは『入社してからでないと分からない』と考えていまして、入社の半年後や1年後にそれがわかるということも多いと思います。ですので、成功とは何かを一概に言うのも難しいのですが、そういった点を踏まえると、一番大事なのは『自分が納得してその会社に入ったか』という点だと思います。最終的な意思決定の部分を人任せにせず、自分が納得して転職するということが大切ではないでしょうか。

既存のエージェントの選び方ですと、一方的にスカウトを受けて、あちら側でアサインされたエージェントと面談をするという、自分のコントロール外の部分で始まっている点があると思うのですが、DIGROWエージェントでは、自分でリクエストを投稿して、求人情報を深掘りしてそこから応募する、というプロセスを踏んでいるので、スタートの地点から納得感は醸成されていくのではないかと思います」

 

転職のための“秘伝のタレ”を可視化する情報収集ツール

−“オーディション”のやりとりは、誰でも見られるようにオープンになっていますが、このような形にしているのはなぜですか?

藤井「転職者にとっての新しい情報収集ツールになってほしい、という思いがあります。これまで、面談の場という完全にクローズドな領域で行われていたものをオープンにすることによって、エージェントがどういうサポートをしていて、どういう情報を持っているのか、いわば個々人が持つ“秘伝のタレ”を可視化しようとしています。

転職は、人生を変える可能性の高いかなり大きな意思決定だと思うのですが、あまり自分で調べずに活動を進めてしまう方も多いと感じています。その原因として、忙しくて時間が取れない、ということもありますが、『本当の情報が見つけづらい』ということも大きいと考えています。企業の採用ページには良いことしか書いていないし、口コミサイトには悪いことしか書いていないし、というところで、結局その会社に入ったらどうなるのかということを知るのは大変難しいと感じます。そういった点を改善していきたいです。

また、やりとりそのものをオープンにすることによって、第三者の目が働いてほしいとも考えています。最終的には、良質なエージェントに出会ってもらいたいという思いがあるので、エージェントの回答に第三者の目が入ることによって、嘘ではない確かなやりとりが展開されることを狙っています」

 

−“秘伝のタレ”と表現されていましたが、そこを公開することにエージェントの抵抗はなかったのでしょうか。

藤井「お声がけをした当初は公開することに疑問を持つエージェントもいましたが、どちらかと言うと、しっかり求職者と向き合うエージェントにとっては、自分の転職サポートスキルをオープンにすることでコンテンツとして成立させられるので、それが新たな集客のツールになっているとポジティブな声をいただいています」

 

−サイト上でのやりとりでは、どういった質問が多いでしょうか。

やりとり画面(イメージ)

藤井「世の中に出回る求人情報は、業務内容がひととおりあって、“皆がいきいき働いています”といった画一的なコメントが書いてあるものが多いですが、そこに書いていない“生々しい”情報を聞きたいんだろうなという質問が多く、上司の人柄や、職場の雰囲気というところを聞くものが多いですね。

そういった質問にしっかりと答えられるかどうかで、その企業にどこまで入り込めているかがわかるので、その点でもエージェントのスキルを測ることができるのではないでしょうか」

 

エージェント&求職者の“課題感”に応えるために

−サービスを開始してから2ヶ月経ちますが、登録した求職者の面談率が約30%(7月31日現在)ということで、実に求職者の3人に1人がエージェントとの面談を成立させているということですが、この数字はどのように捉えていますか。

藤井「私も少しビックリしています。元々15%くらいを目標としていたのですが、その倍の数値となっています。既存のスカウトサービスですと、スカウトメールに対する面談率はだいたい1%を切るような数値になっているので、それに比べると非常に良い数値だなと感じています。

その理由としては、やはり求職者が能動的であるという点が挙げられます。通常のスカウトサービスですと、求職者はスカウトを待っているだけですが、当サービスでは求職者が能動的に動き、“エージェントに会いたい”という思いがあるので、そこが大きい理由ではないかと考えています」

 

−面談率が高いということは、求職者のみなさんにとってはどのような利点がありますか?

藤井「この数字の効果によって多くのエージェントにご利用いただけるというところがあります。エージェントが増えれば増えるほど求職者にとっては良いエージェントが見つかる可能性が上がるので、そこは求職者にとってのメリットと言えるのではないでしょうか」

 

−求職者やエージェントからはこのサービスについてどういった感触を得ていますか。

藤井「求職者にとっても、エージェントにとっても、既存のサービスに対する『課題感』があったのだな、と感じています。求職者にとってはエージェントとの相性がなかなか合わないという点、エージェントにとっては集客に苦戦しているという点、それぞれの課題やニーズに対して応えるサービスになりつつあるのかなと感じています。

私の思いとして、エージェントにはもっと求職者に向き合って転職のサポートをしてほしい、という思いがあり、その思いに共感していただけるエージェントからは『こういったサービスを待っていた』という声を多く頂いています。彼らとしても、スカウトを送るだけでは自分たちの価値を提供できておらず、自分の強みをアピールできるプラットフォームがあれば、という思いがあったということで、自社でやろうとしたがなかなか難しかった、という話も聞かれたりしました。

また、サービスを運用していて特徴的だと感じたのが、エージェントとの面談が決まっているものは『非公開求人』(社名を出さない求人)が多いという点です。たとえ社名を出さなくとも、『あなたにとってこういった点が合っていると考えました』と求職者にしっかり向き合って提案したほうが面談は決まっていたりします。そういった点では、エージェント個々人の“DIGROWスキル”が問われるようになってきているといえます」

 

−今後取り組みたい点はどういった点ですか。

コンシューマサービス企画部 推進G GL 藤井 康介

藤井「UIやUXなど、サービスの改善は日々行っていますが、エージェントの声をもとにした機能追加も進めています。その一つが「求人提案のカテゴリ」なのですが、エージェントが求職者にその求人を提案する理由を、「年収アップ」「キャリアアップ」「チャレンジ」などとわかりやすく明示できるものです。これにより、希望条件に全て合致していなかったとしても、求人を提案された求職者にとっての納得感が生まれるようになりました。

“エージェントの要望”という点で言うと、先日、サービスを利用いただいているエージェントの方が弊社のオフィスに来られまして、追加してほしい機能などについて1時間半もお話しいただいたことがあります。そうした“DIGROW愛”を持つエージェントの皆さんに支えられているサービスだとも言えるかもしれません(笑)。

また、エージェントの質をしっかり担保することで求職者の皆さんに価値提供をしたいと考えているので、エージェントの評価機能やランキングを作って、良いエージェントを探しやすくする機能追加は今後行っていきたいですし、最近はスキマ時間で転職活動をされる方も多いので、サービス上でのやりとりがしやすいように、アプリの提供もできれば良いなと考えています」

DIGROWエージェント

「DIGROW(ディグロウ)エージェント」は、求職者がオーディションを通じて相性の良い転職エージェントを選ぶ新しいスタイルの転職支援プラットフォームです。

PAGETOP