Supership 17.07.12

就職氷河期でも就活がスムーズに進んだバイトとは? 【Supership CTO・山崎大輔のバイト経験】

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今回、そんなWakuBaアルバイトのオープンを記念して、運営会社であるSupership株式会社の幹部社員が、かつてどんなアルバイトをしていたのかをインタビューしました。

第2回は取締役CTOの山崎大輔。筑波大学を卒業後、ヤフー株式会社を経て、株式会社スケールアウトを起業した経歴の持ち主である山崎ですが、学生時代はどんなアルバイトをしていたのでしょうか。

 

ずっとネットワーク技術に夢中だった

——ヤフーからスケールアウト、そして現在はSupershipのCTOと、技術者としてずっとお仕事をされている山崎さんですが、学生時代もやはりコンピュータに関わるアルバイトをされていたのでしょうか。

山崎:コンピュータに関わるアルバイトというと、まずスーパーコンピュータのバックアップですね。これは筑波大の近くにある研究所から学校に募集がかかったアルバイトで、その研究所が持っているスーパーコンピュータのバックアップを取るという仕事内容でした。僕は前任者から引き継ぐ形でやることになりました。

当時は今と違ってクラウドでバックアップみたいなことができなかったので、カセットを使って物理的にバックアップをとっていたんですね。バックアップ中は待つ時間になるので、そんなに大変な仕事ではなかったのですが、人間の手でやらないとできないのでアルバイトを雇っていたんだと思います。

バックアップ作業では本来、長いコマンドを打つ必要があったのですが、ミスが起きるといけないので、僕は自主的にスクリプト化して自動化しましたね。

今はもうそういう方法でバックアップすることはないですから、あのアルバイトはなくなっているんじゃないでしょうか。時代の徒花的なアルバイトでしたね(笑)。

 

——コンピュータに強い筑波大の学生ならではのアルバイトですね。たとえば技術者である現在につながるようなアルバイトはされていましたか?

山崎:うーん、そうですね……。学内のネットワーク整備のアルバイトでしょうか。25年くらい前はまだインターネットプロバイダとかもなくて、初期のインターネットは大学か、ごく限られた人だけが扱える環境だったんです。コンピュータシステムを各学部ごとに設置して、メールアドレスやウェブサイトも大学内で独自に持っていました。

ところが、そのネットワークを整備するために業者に発注すると、200万円くらいかかるんです。そこで白羽の矢が立ったのが僕たち学生です。あちこちの学部にいたネットワークに興味のあるボランティア管理者たちとネットワークを組みました。電子掲示板システムやメールなどで連携して、各学部のネットワークを整備したりコンピュータを管理したりしていましたね。

正直、このアルバイトは金銭的にはたいしたことなくて、時給にするとものすごく安かったのですが、ここでコンピュータやネットワークを管理する技術を身につけたことで就職活動がスムーズに進みましたね。当時は就職氷河期でしたが、僕自身はサクサク終わりました。

 

——そこからまさにインターネット時代が到来するわけですが、学生時代からすでに将来性を見越していたのですか?

山崎:インターネットは絶対にくると確信していましたね。今だと当たり前ですけど、インターネットを使うことで時間と空間をギュッと縮められる。すごい技術だなと思って、そこからずっとネットワーク技術に夢中でした。

その後、創業2年目だったヤフーに転職したのですが、やはりこのときに身につけた技術と経験が生きましたね。

 

 

桃農家のバイトは朝6時に起床

——他には何かアルバイトの思い出はありますか?

山崎:個人経営の飲食店で働いたり、新聞配達をしたり、塾講師や家庭教師をしたり、変わったところだと披露宴のサービングやお見合いパーティーの司会業をしたりと、いろいろアルバイトは経験してきたのですが、おもしろかったのは桃農家に泊まり込みでやったアルバイトですかね。

 

——桃農家!?

山崎:山梨の桃農家で、収穫の時期だけアルバイトを募集していたんです。友だちから聞いて、筑波大は夏休みも長いですし、何より面白そうだなと思って行くことにしました。実際、面白かったですよ。大変でしたが……。

 

——アルバイトを雇うほどの時期ですから忙しいでしょうね。

山崎:そうなんです。朝は6時に起きてひと仕事して、ご飯を食べてまた仕事して、お昼を食べて昼寝したらまた仕事……。そのまま夜の12時くらいまで収穫した桃を詰めて、バイトの一日が終わるという感じです。

 

——そ、それは聞くからにきつそうですね……。

山崎:ただ、農家の方はそれよりもさらに働くんですよ。収穫が終わってから農協まで桃を持っていきますし、僕らが寝た後も仕事をしていて、ちょっと仮眠して僕らを起こしてまた翌日の仕事って感じ。一日2時間も寝てないくらいじゃないかな。それを2ヶ月間続けるわけですから、おそろしい体力です。

しかも、そんなに忙しいのにしっかり遊ぶ時間も確保していて、その話を僕らにするんですよ。「いつそんな時間あったの!?」ってびっくりしましたね(笑)。

 

——おそろしいバイタリティですね……。

山崎:仕事がデキる人っていうのはバイタリティがあるんだなっていうことを学んだアルバイトでしたね。それから、その人は仕事に対する工夫や改善もすごかったです。

たとえば桃って太陽の光が当たることで糖度が増すのですが、そのままにしておくと太陽の光は上から差し込むので下の方の糖度が増えにくいんですね。そこで、その農家の方は銀色のビニールシートみたいなのを畑に敷いて、まんべんなく光を桃に当てる工夫をしていたんです。

他にもいろいろなテクニックがあるんですが、そういうのをホームセンターなんかで材料を買ってきて自分でつくってしまうところは本当にすごいなと思いました。本当にいろいろと学ぶところの多いアルバイトでしたね。

 

——農業というとITとは無関係に思えますが、こうして聞くといろいろと共通する学びもありそうですね。

山崎:そうだと思います。業界関係なくアルバイトから学ぶことは多いですよ。

 

 

アルバイトを選ぶ基準は祖父の教えから

——山崎さんはどういう基準でアルバイトを選んでいたのでしょうか?

山崎:一つは、お金ではなく経験のためにアルバイトをするということですね。これは商売人であった祖父からも言われました。「経験を積むためならいいが、お金を儲けるためにアルバイトをするな」と。たしかに、お金を稼ぐためだけなら社会人になってからの方が効率がいいんです。仕事を学ぶとか、知らない世界を知るとか、何か目的を持つことが大切なんです。

もちろん、生活費を稼ぐためでもありますから、お金も大事ですよ。ただ、それだけで選ぶのではなく、自分にとっていい経験になるかどうかを基準にしていました。

 

——桃農家のアルバイトなんかは、まさにお金では得難い経験ですよね。

山崎:それから、もう一つは「好奇心」ですね。結婚式のサービングや、お見合いパーティーの司会なんかもアルバイトでやっていたのですが、どれもお金だけでなく「それが成立している仕組みを知りたい」という好奇心から飛び込んだものでした。

桃農家にしても、桃って一つ200円くらいで売ってるわけですよね。大量生産なのはわかっているけど、そんなに安いのにどうしてビジネスとして成立するんだろうみたいな疑問は、自分が中に飛び込むことでしかわかりませんから。

 

——ありがとうございます。最後にWakuBaアルバイトで仕事を探そうとしている方にアルバイト選びのアドバイスをお願いします。

山崎:先ほども言いましたが、お金だけでなく、自分にとっていい経験が積めるかどうかも基準にしてアルバイトを選ぶといいんじゃないでしょうか。直接将来につながるかどうかはわかりませんが、いろいろなバイトをして経験を積むことは決して無駄にはなりません。

 

——ありがとうございました!

(文・写真:山田井ユウキ)

まとめ
大学時代から技術一筋の学生生活を過ごしてきたのかと思いきや、桃農家を始め、ITとは無関係のユニークなアルバイトを経験してきたSupership取締役CTO・山崎。
山崎が話してくれた「お金だけでなく経験で選ぶ」「仕組みを知りたいという好奇心を持つ」といった視点でアルバイトを探してみるのもいいかもしれません。
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