2024年4月1日より、Supership株式会社は親会社であるSupershipホールディングス株式会社に吸収合併されました。
合併に伴い、存続会社であるSupershipホールディングスは社名をSupershipに変更し、新たな経営体制を発足しました。本件に関する詳細は、プレスリリースをご確認ください。

「愛されアプリのために…動画リワードはいいぞ!」 #愛されるアプリへのベストプラクティス
プロダクト

「愛されアプリのために…動画リワードはいいぞ!」 #愛されるアプリへのベストプラクティス

2017年7月20日、アプリディレクター・マーケター向けイベント「愛されるアプリへのベストプラクティス」が開催されました。
本イベントは媒体社の企画・運営・プロモーション・マネタイズなどに関わるディレクター、プロデューサーに向けた勉強会です。
可処分時間の奪い合いとも言えるようなレッドオーシャンなアプリ市場において、ユーザーに愛されるアプリづくりのノウハウを共有すると同時に、アプリジャンルを超えたディレクター同士の交流を目的に、アプリ媒体社向けの分析プラットフォーマーの「AppsFlyer」と広告プラットフォーマーの「Ad Generation」にて共同開催をいたしました。
前回のAd Generation主催イベントでもお世話になった、株式会社エウレカ様に今回も素敵な会場をお貸りし、イベントは大盛況でした。

  

会場の様子

 

 

 

登壇していただきましたゲストスピーカー様の講演レポートはこちらで詳しくまとめておりますので是非ご覧ください。

本記事では、Supershipより登壇したAd Generation 動画リワードプロダクトマネージャー迎昭宏の講演をレポートします。


愛されアプリのために…動画リワードはいいぞ!

Supership株式会社
動画リワード プロダクトマネージャー 迎 昭宏

今日は、次の3つに関して簡単にお話させてもらいます。
1. Ad Generation(アドジェネ)とは?
2. ユーザーに愛される:動画リワードとは
3. 広告主や媒体社に愛される:品質管理

1. Ad Generation(アドジェネ)とは?

Ad Generation(アドジェネ)は制約なく利用いただけるアドサーバーです。
簡単に言うと、色々な広告を色々なフォーマットでいい感じに流すツールです。
Ad Generationで連携している国内外の豊富なアドネットワークやRTBに限らず、直契約のアドネットワークや自社広告・純広告などを自分で入稿して自由に配信できます。月間340億インプレッションと、現在国内SSPのなかでも最大級です。日に寄りますが、AppStoreのランキング上位アプリのなかで約半分くらいのアプリで利用いただいています。
色々な広告フォーマットを取り扱っているAd Generationですが、今回は「愛されるアプリ」のテーマということで是非オススメしたい「動画リワード」についてお話します。

参考:Ad Generationの解説記事はこちら
スマホ向け国内最大級SSP 「Ad Generation」の現状と今後の展望について/SuperMagazine

2. ユーザーに愛される:動画リワードとは?


「動画リワード」とは、主にアプリ向けの広告フォーマットで、動画を最後までみるとアプリ内でつかえる報酬(体力回復やアイテムなど)がもらえる仕組みのことです。
いきなり流れる動画ではなく、みるかどうかの選択肢をユーザーに委ねているんです。まずここが愛されポイントの1つかなと思っています。
勘違いしている人もいるかもしれないので一応申し上げておきますが、AppleやGoogleの規約に反するような、アプリインストールを条件として成果を発生させる「リワード広告」とは別モノです。そこはお間違えのないようにお願いします。

ここでは「動画リワード」によってどんな効果がでるのか、というのを一緒に想像してもらいながらいくつかご紹介します。

まず、アプリのプレイ時間を伸ばす効果です。
ゲームをプレイしていると、途中でユーザーが行き詰まるポイントがどうしてもでてきてしまうかと思います。
例えば、スタミナが切れてしまって次のステージになかなか進めない時、普通ならユーザーは別のアプリを使おうとその時点であきらめて離脱してしまうことが多いのではないでしょうか。
そんな時に、動画視聴でスタミナがちょっと回復するような仕掛けとして「動画リワード」を入れてあげると、ユーザーは「もうちょっと続けてみよう!」ということでプレイ時間を少し伸ばすことができ、アプリ全体のアクティブ率向上にいい影響を与えることができます。
可処分時間の奪い合いになっている今の時代において、アプリを掛け持ちで遊ぶのは当たり前ですので、こういう場合の離脱可能性はなおさら高いので、有効かと思います。

つぎに、無課金→課金ユーザーへの転換のきっかけを与える効果です。
アプリを掛け持ちで遊ぶのが当たり前な時代だからこそ、アプリに対する課金もいくつか遊んでいるなかで一点集中してしまうような傾向があるんじゃないかと思っています。要するに、このアプリでは絶対に課金しないぞ!と鋼の意思をもっているユーザーが多いなかで、課金をしてもらうまでのハードルは非常に高いかと思います。
そんなユーザーに対して、例えば動画視聴によってお試しでアイテムを付与してあげたり、課金では手に入らないけれど、使うと有利にゲームが進むようなアイテムを動画視聴で付与してあげる仕組みで「動画リワード」を入れると、いつの間にかアイテムの使用に慣れたユーザーがアイテム欲しさに課金を決意するきっかけになる可能性もあるかと思います。

このように「動画リワード」は、うまくアプリに組み込むことでアプリ全体の活性化に繋がる仕組みとして高いポテンシャルを持つものだと思っています。

そんなポテンシャルを持つAd Generationの「動画リワード」ですが、実際にユーザーに視聴してもらう動画はどんなものなのか、ご紹介します。

2017年8月現在、Ad Generationの「動画リワード」で連携しているアドネットワークは、AppLovin、maio、UnityAds、Vungleの4社になります。

Vungleさんは連携させていただいたばかりでして、今後もRTBやAPC(※AdPartsCollectionという弊社の造語。サーバー間での接続形式でSDKなしでの広告配信が可能な方式)での広告事業者とのつなぎ込みを予定しています。
また、プレスリリースでもお知らせしたのですが、もう1つ新たなニュースとして、純広告/自社広告の配信にも対応しました!

参考:
SupershipのSSP「Ad Generation(アドジェネ)」が 動画リワード広告において「Vungle」と接続、純広告/自社広告機能の提供を開始/Supershipプレスリリース

自社広告機能は、例えば、自社アプリ同士の相互送客(クロスプロモーション)に使っていただくこともできますし、最近よくあるリリース前のアプリの事前登録で、LINEの友達追加やLINEスタンプを配ったりする場合にLINEへスムーズな遷移で誘導をかけたり、また、iTunes Storeで楽曲販売をしている場合なども、できるだけアプリから離脱しないようスムーズに購入まで誘導することができるように作りこんでおります。

参考:
UXにこだわったAd Generationの動画リワード広告がさらにパワーアップ!中の人がポイントを解説/SuperMagazine

このように、いきなりアドネットワークを配信するのには抵抗があるという媒体社様でも、まずは自社広告を配信する用途で利用ができますので、是非ご活用いただきたいと思っています。

さらに、今後公開の新機能として「海外配信への対応」も予定しています。


日本だけでなくグローバルで展開しているアプリがますます増えている中、海外配信へのニーズが高まっていることを受け、Ad Generationもグローバル対応に向けて準備を進めています。
国別のレポートや配信比率の最適化などを、Ad Generationで簡単にまとめて管理できる仕組みを構築中ですので、是非ご期待いただければと思います。

以上、Ad Generationの「動画リワード」の新機能に焦点を当ててお伝えしましたが、もうひとつ注力していることとして、「品質管理への取り組み」もご紹介いたします。

3. 広告主や媒体社に愛される:品質管理

最近の広告業界では、「アドフラウド」や「ブランドセーフティ」、「ビューアビリティ」などがトレンドワードになっているように、広告を出稿する広告主側が広告事業者や媒体に対して不信感をもっている傾向にあると思います。
一方で、今日お集まりいただいたアプリ媒体社様や皆様の広告枠をお預かりするSSPの立場としても、意図しない競合の広告配信リスクや、過激なクリエイティブによるユーザーからのクレームなど、広告主や広告事業者に対して少なからず不信感をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そんな不信感ばかりが増しているこの業界のなかで、みなさまに安心してご利用いただけるアドプラットフォームとなるために、Ad Generationができることは次の2つだと思っています。
1. SDKの品質管理・向上
2. クリエイティブの透明性

まず「SDKの品質管理・向上」に関しては、これはAd GenerationのSDKを入れている媒体社様のアプリが、万が一Ad Generationの不具合のせいでクラッシュしてしまったら大変申し訳ないことだと思っていますので、特に力を入れています。

これまでにも何度かSuperMagazineでお伝えしているのですが、Ad Generationでは専任のQA(Quality Assurance)チームによる自動テストシステムを活用した品質管理体制をとっております。

▼参考
QA(品質保証)チームによる実機端末をつかった自動/手動テストの裏側(アドテクセンター通信) /SuperMagazine
Quality Assurance(QA)チームによる品質管理の取り組み/SuperMagazine

バナー広告と違い、最後まで動画を視聴することが条件となる「動画リワード」の場合は、根性論で人力テストをしようとしたところで限界があり、正確で十分なテストの実施をするのは非常に困難です。
そこでAd Generationでは、自動システムによるテストを日々行っており、そのテスト結果をQ&Aページで随時更新することで、安心してご利用いただけるよう品質管理体制を徹底しています。


Q&Aページはこちら

なお、こちらは媒体社様に公開しているものでなく、チーム内で共有しているテストの結果を出力したものになります。このように、どのアドネットワークでどんな動画が流れていたかを、スクリーンショットと合わせログを貯めてチェックしています。


これでもある程度はどんな広告がでているのかを把握できるのですが、これはあくまで動画のなかの一コマを切り取っただけなので、それ以外の場面がどうなっているのかは把握しきれないですよね。

そこで、この部分をさらに強化すべく、現在このような取り組みを行っています。
・動画クリエイティブの分解
・シーンの評価
・結果をトータル集計

実際に流れている動画広告のなかから、こちらを例としてご覧ください。
(プレイヤーが、スナイパーライフルのスコープを覗いて敵の脳天に焦点を当てて弾を撃つゲームのプロモーション動画が再生されました)
最近のゲームは、グラフィックがリッチで血が飛び散るような演出もリアルですよね。これはゲームなので、この動画や配信アドネットワークが悪いというわけでは決してないのですが、例えば子供向けアプリでこういうクリエイティブの動画広告を配信するのはあまり良くないですよね。
そこで我々は、動画のシーンを一枚一枚静止画像に書き出して、その画像に写っている内容を機械学習APIを利用して解析し、Adult、Medical、Violenceの3つの切り口でランク付けする総合評価システムを作りました。
また、ランクだけでなく「weapon」とか「gun」とか、動画に映っている要素もラベル化して、表示率をスコア化することもできるようになっています。

サンプルとしてお見せしたのは、バイオレンス度が高い動画の例でしたが、ストアのポリシー違反でリジェクトの対象となる可能性のあるような、胸が強調された露出の激しい女性の広告クリエイティブや、同じくリジェクトの対象となるような、iOS向けのアプリ内でGoogle Playのロゴが載った広告が表示されてしまうなどのリスクも、このシステムによっていち早く検知できますし、さらにこれを応用することで競合の広告が出ていないかのチェックにも活用できるようになります。

この「クリエイティブチェック機能(仮称)」に関しては、提供時期などの詳細が決まりましたらお知らせいたしますのでお待ちください。また、ご興味のある媒体社様がいらっしゃいましたら、ご意見・ご要望などお聞かせいただき、機能のブラッシュアップに向けて是非参考にさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

以上「愛されるアプリ」をテーマに、「動画リワード」という切り口でご紹介をさせていただきましたが、今後もAd Generationの「動画リワード」では機能改善を進めていく予定です。

アプリのアクティブ率を上げるアクセントに、「動画リワード」は非常に高いポテンシャルを持っていますので、少しでも興味をもたれた媒体社様はお気軽にご相談ください。

ご清聴ありがとうございました。

登壇していただきましたゲストスピーカー様の講演レポートはこちらで詳しくまとめておりますので是非ご覧ください。

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Supershipの「Ad Generation(アドジェネレーション)」は、楽しく、自由につかえる、パブリッシャー向けアドプラットフォームです。国内外の主要な広告配信事業者とのパートナーシップにより、広告の自動最適化配信や、収益レポートの一元管理を行うことで、広告収益最大化と広告運用コスト削減を支援します。
“制約なくご利用いただけるアドサーバー”という設計思想に基づき、パブリッシャーのニーズに合わせた自由度の高い広告配信設計が可能なうえ、ヘッダービディングへの対応など、最新のアドテクノロジーとサービスにより国内大手パブリッシャーを中心にスマートフォンアプリ/ウェブにおける最大規模の導入シェアを誇ります。

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