2024年4月1日より、Supership株式会社は親会社であるSupershipホールディングス株式会社に吸収合併されました。
合併に伴い、存続会社であるSupershipホールディングスは社名をSupershipに変更し、新たな経営体制を発足しました。本件に関する詳細は、プレスリリースをご確認ください。

【2023最新版】ゲームアプリ広告収益化のベストプラクティス(Ad Generation講演レポート@ゲームビジネスカンファレンス2023)
セミナーレポート

【2023最新版】ゲームアプリ広告収益化のベストプラクティス(Ad Generation講演レポート@ゲームビジネスカンファレンス2023)

2023年11月10日(金)、モバイルゲーム業界を牽引する事業者とゲーム開発者が一堂に会した「ゲームビジネスカンファレンス2023」が開催されました。本記事では、Supership メディアソリューション部 部長 佐藤による、モバイルゲームアプリの事業者様向けに広告収益化に関する最新トレンドや事例についてご紹介した講演をダイジェストでレポートします。

登壇者プロフィール

 

Supership株式会社 メディアソリューション部 部長 佐藤 真之

2020年にSupershipに入社し、SSP「Ad Generation(アドジェネ)」の責任者として事業推進を行う。アプリメディアの収益支援やテレビ朝日との合弁会社UltraImpressionでテレビ局主体の動画広告配信プラットフォームの提供を推進している。

 


本セッションでは、Supershipが提供するSSPサービス「Ad Generation(以下、アドジェネ)」を通じて、数多くのモバイルゲームアプリの広告収益化をサポートしてきた自身の経験と実績に基づき、皆さまのゲームアプリの収益創出に少しでも貢献できればと考えています。

モバイルゲームアプリにおけるマネタイズ事情

まず、ゲームアプリの収益化の状況について、最新の調査結果をご紹介します。App Store TOP無料カテゴリの上位100位のアプリを対象に、アプリのビジネスモデルについて調査したところ、課金と広告のハイブリッド型でマネタイズしているアプリが全体の約50%、課金のみのアプリが約30%、広告のみのアプリは約20%という結果でした。
海外では既に普及が進んでいるこのハイブリッド型のマネタイズトレンドが、国内でもようやくメインストリームとなったことが本調査で明らかになりました。

皆さまも既にご存知かと思いますが、ミッドコアやハードコアゲームでは主に課金モデルを採用しており、一方でハイパーカジュアルやカジュアルゲームは広告モデルを採用する傾向があります。
これらの中間に位置するのが、現在主流となっている課金と広告の両方を組み合わせたマネタイズモデルです。このカテゴリーには、例えばMIXI社の「モンスターストライク(以下、モンスト)」のような大規模アプリが含まれており、両方の収益モデルを効果的に活用しています。

マネタイズ成功の鍵は、“ユーザー体験と広告収益のバランス”

モバイルゲームにおける広告表示には、バナー広告、全画面インタースティシャル広告、動画リワード広告、オファーウォールなど、多様な形式が存在します。しかし、これらの広告をゲームに組み込み、安定した収益を確保するためには、ユーザー体験とゲームの世界観を損なわずに広告収益を最適化するバランスの最適化が必要不可欠です。

「アドジェネ」ではかねてより、このような課題に直面した多くのモバイルアプリ事業者様からのご相談に応じてきました。ユーザー体験と広告収益のバランスを保つのは非常に難しいですが、ポイントをきちんと押さえることこそが、広告収益化の成功の鍵となります。
特に、課金と広告のハイブリッド型マネタイズモデルを採用しているアプリでは、このバランスを適切にコントロールすることで、課金収益の損失を最小限に抑えつつ、広告からの追加収益を最大化することが可能です。

そこで、本セッションではモバイルアプリにおける広告マネタイズを成功させるために、皆さまに押さえていただきたいポイントを3点解説していきます。

ポイント①:ユーザーに受け入れられる広告フォーマットの選定

まず1つ目のポイントはユーザーに受け入れられる広告フォーマットを選ぶことです。ゲームのカテゴリやユーザー層に応じて、最適な広告フォーマットを採用します。

株式会社アドウェイズの調査によると、約半数のユーザーがリワード広告やオプトイン再生の動画広告に好意的であり、特に若年層における好意度が高いことが明らかになっています。これは広告フォーマットの選定において重要な指標となります。
(出典:株式会社アドウェイズ調査 https://www.adways.net/press/adways581.html

アドジェネを利用するパブリッシャーの事例を見ると、ハイパーカジュアルゲームではバナー広告や全画面インタースティシャル広告が効果的ですが、ミッドコア以上のゲームでは動画リワード広告の採用が増えています。動画リワード広告は、ユーザーが自発的に広告を視聴し、ゲーム内報酬を獲得することで、ゲーム体験に広告を違和感なく溶け込ませることが可能です。

アドジェネでは、UX(ユーザー体験)を損なうことなく、効果的に収益を生み出すことができる動画リワード広告の採用を特に推奨しています。ここからは動画リワード広告にフォーカスし、その効果的な活用方法について詳しく解説していきます。

ポイント②:課金を阻害しないインセンティブ設計

次に、動画リワード広告を導入する際の課金を妨げないインセンティブ設計の重要性について解説します。ここでのキーポイントは、ユーザーにとって価値ある報酬を提供することです。このアプローチはアプリの特性によって異なります。

例として、「モンスト」のケースを見てみましょう。モンストは元々課金モデルのアプリでしたが、動画リワード広告によるハイブリッド型のマネタイズモデルへのスムーズな移行に成功しました。以前は、モンスターを保管するBOXを拡張するためには課金アイテム「オーブ」を使用する必要がありましたが、多くのプレイヤーはオーブを「ガチャ」に使用したいと考えており、結果としてBOX拡張は後回しにされる傾向にありました。

そこで、モンストでは課金アイテムの消費が少なかった「BOX拡張」をインセンティブとして採用し、ユーザーの課金意欲を損なうことなく動画広告を好意的に視聴してもらうことに成功しました。このアプローチは、ユーザーのニーズを的確に捉えた最適な設計であり、その後モンストは慎重に動画リワード広告の導入ポイントを増やしていきました。

この事例から学ぶべきは、インセンティブ設計がユーザーの課金行動にどのように影響を与えるかを理解し、魅力的な報酬を設計することの重要性です。

出典:モンスターストライク 動画リワード広告初実装の裏側とその後を大公開! Ad Generationオンラインセミナーレポート/SuperMagazine https://supership.jp/magazine/seminar-report/4576/

ポイント③:広告配信サービスの安定性と管理

3つ目は、サービスの安定性、配信広告の管理による確かな収益力という観点です。
要は、収益力・サポート力・安定性の面で信頼できる広告配信サービスを採用すべきという話です。
手前味噌ではありますがアドジェネは、iOSとAndroidのアプリストアでMAU Top100のアプリのうち、広告マネタイズをしているアプリに多く導入されています。

ここからはアドジェネの動画リワードの強みについていくつかご紹介します。

広告品質の管理体制

アドジェネでは複数のアドネットワークを束ねるコントロールセンターとして、各広告事業者が配信する広告をカテゴリ単位はもちろんのこと、ドメイン単位でもしっかりと一元管理することができます。

さらに、配信された動画クリエイティブのコマ送りスクリーンショットをダッシュボードで確認することも可能です。これにより、アプリの世界観にそぐわない広告クリエイティブを事業者がチェックし、配信を調整することができます。

サービスの安定運用に向けた監視体制

アドジェネの動画リワードSDKには、接続先のアドネットワークで発生するエラーを迅速に検知・対応できる仕組みがあります。
専任のQAチームが、SDKから送信されたエラーログを Google Cloud 上で収集〜解析を行うことで、エラーを迅速に特定し対応する体制を整えています。

確かな収益力とデータに基づいたコンサルティング

動画リワードの広告フォーマットで配信される動画広告は、広告在庫のボリュームや単価にばらつきがあります。そのため、複数の広告配信事業者をバランスよく組み合わせることで、収益を最大化することができます。
アドジェネでは国内のほとんどの広告配信事業者と連携しており、配信する広告事業者の選定から運用まで、経験豊富なプロフェッショナルチームがサポートします。

さらにかなりマニアックなものにはなりますが、広告表示からクローズまでの流れを広告配信事業者別に調査したレポートや、アプリの広告導入事例集も数百ほどストックしております。

このような資料を活用しながら、アドジェネをご利用のパブリッシャー様に寄り添い、アプリに合わせた最適な広告の実装方法や継続的な収益化をサポートしています。

まとめ

モバイルゲームアプリ、特にミッドコア以上のアプリにおけるマネタイズでは、ユーザーに受け入れてもらいやすい動画リワード広告の採用、課金を阻害しないインセンティブ設計、安定した広告配信システムの選定が収益化の鍵です。

最後になりますが、我々はモバイルゲームアプリが大好きです。皆さまが作るゲームに貢献できる存在であり続けたいと思っています。
まだアドジェネを利用されていないパブリッシャーにおかれましても、本日ご紹介したポイントについてさらに詳しく聞きたい!事例がほしい!という場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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Supershipの「Ad Generation(アドジェネレーション)」は、楽しく、自由につかえる、パブリッシャー向けアドプラットフォームです。国内外の主要な広告配信事業者とのパートナーシップにより、広告の自動最適化配信や、収益レポートの一元管理を行うことで、広告収益最大化と広告運用コスト削減を支援します。
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