Technology 17.12.20

中の人がAd Generation動画リワード広告のオススメ実装方法をアプリのタイプ別に解説!

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こんにちは、広告事業本部 アドテクセンター  動画リワード開発担当の迎です。
今回はアプリのエンジニアやディレクター向けに、Ad Generationの動画リワード広告の実装にあたり参考にしていただきたいポイントをいくつか解説させていただきます。

▼Ad Generationの動画リワード広告SDK開発背景についてはこちら
急成長する「動画リワード」市場の変化と知られざる問題点って?Ad Generation中の人が語る開発秘話

▼Ad Generationの動画リワード広告SDKの品質管理チームによる記事はこちら


動画リワードとは?

約30秒の動画広告を100%視聴する代わりに、ユーザーはインセンティブ(ポイントやアイテムなど)がもらえるという広告です。

※AppleやGoogleから禁止されているのは不正なランキング操作となる「リワード広告」です。リワードという言葉がかぶっているので誤解されやすいですが、動画リワードとは異なるものです。

 

ディスプレイ広告と動画リワード広告には表示フローに大きな違いが

広告をリクエストしてから即表示されるモバイルバナーやインタースティシャル広告とは違い、動画リワードは広告をリクエストしてから表示されるまでに、

初期化(INIT)〜読み込み(LOAD)〜広告表示(SHOW)

というステップがあります。

モバイルバナーの広告表示フロー

動画リワードの広告表示フロー

※COMPLETEが発生するタイミングはアドネットワークにより異なります。通常は動画再生が100%完了したときですが、いくつかのアドネットワークはユーザーがエンドカードを閉じたタイミングで発生します。詳しくはこちらiOS, Android

複数動画の読み込みによるクラッシュリスク

広告を表示するには、静止画ではなく動画ファイルを事前にダウンロードする必要があり、1動画ファイルあたり1Mb〜6Mbほどの容量となります。

SSPのメディエーション機能で収益最大化するために、複数のアドネットワークを呼び出す必要があり、アドネットワークの数x動画ファイルをダウンロードします。

ユーザーにとっては、キャリア回線で複数の動画ファイルがダウンロードされてしまうとパケ死につながり、ユーザーからクレームになります。
その結果、
1.ストアのレビューが低く付けられてしまう
2.アプリそのものが削除されてしまう
などのリスクが・・・

メディアさんにとっても、複数のアドネットワークを同時に呼び出してしまうと、動画ファイルを複数ダウンロードするので、メモリ不足などでアプリがクラッシュする確率が高くなります。

クラッシュリスクを下げて、ユーザーにパケ死負担をかけずに、動画をスムーズに表示するにはどうすればよいでしょうか?

Ad Generation動画リワードの特長

Ad Generationの動画リワード広告ではこうしたリスクを予め考慮したうえで、いくつかの工夫を凝らしています。順番に解説していきます。

1、アドネットワークを1つずつ丁寧に呼び出してクラッシュリスク回避

複数のアドネットワークを全く同時に呼び出すとクラッシュリスクが高まるので、一つづつ丁寧に呼び出したいのですが、アドネットワークのSDKを呼び出してから、広告表示の準備が完了するまで時間がかかります。

WiFi環境とキャリア回線での違いや、その他様々な要因で一概には言えないのですが、時間をかけてテストした結果、アドネットワークを呼び出してから、アドネットワークを初期化〜読み込み完了するまで、WiFi環境でも平均9秒前後かかります。
どんなに回線状況が良く初期化も完了しているのに、読み込み開始してから準備完了まで最低4秒はかかる会
社があるということもわかりました。

※回線状況が悪い場合は、動画ファイルをダウンロードするのに1分以上待たされることもあります。

※普通に考えれば当たり前の設計に見えますが、動画リワード市場に在庫が無かった時代はとにかくアドネットワークを呼べるだけ呼んで、一刻も早く在庫を確保する必要がありました。

現在では、アドネットワークに在庫が豊富にあるので、1社づつ丁寧に呼び出します。

 

2、エコでスピーディーな在庫チェック機能

アドネットワークによっては、動画ファイルをダウンロードせずに、シンプルに在庫の有る・無しだけを返却してくれます。

この機能を利用することで、通常のアドネットワークSDKを呼び出す前に、在庫の確保が可能になります。

これらは動画ファイルをダウンロードしないので、とてもエコでスピーディー。

ただし、この事前チェック機能に依存してしまうと、特定のアドネットワークが在庫ある限り呼ばれ続けてしまい、収益性が高いアドネットワークが呼ばれなくなってしまいます。

そこで、以下の(3)以降も実行することで、収益性の高いアドネットワークを呼び出しています。


※仮にRTBがあれば、収益性が最も高いことがわかっているので最上位で表示されます。

3、無駄な読み込みを回避する初期化メディエーション機能

アドネットワークSDKの多くは初期化してから広告取得するという特徴があります。初期化をスキップして、いきなり広告取得することはできません。

 

・初期化から広告取得の流れ:

このように、広告枠や端末の情報をアドネットワーク自身のサーバへ送って、広告配信できる状況か確かめてから、配信が可能な場合だけ広告を返却するのが無駄な通信をすることなく理想なのですが、アドネットワーク側のSDKの都合上、初期化時点で強制的に動画を読み込む仕様となっているアドネットワークは多いのが現状です。
広告を読み込むと、さらに追加で動画ファイル(別のキャンペーン案件)を読み込むケースもあります。
その場合、初期化と広告取得あわせて動画ファイルを最低2つダウンロードするので、読み込み完了までに時間がかかります。
※広告取得(LOAD)したタイミングでしか、動画ファイルをダウンロードしないので、待ち時間が絶対に発生するものとして考えておかなければいけません。

これらの特徴をふまえ、今回はアプリのタイプ別に具体的な実装例を紹介します。

■実装例1:通信量を極力抑えたい場合


ただし、通信環境によっては在庫が確認できるまでにかなり時間がかかることもあり、さんざん待たされたあげくに在庫が無いということもありえますので、ユーザーが離脱してしまうリスクもあります。

アドネットワークSDKから返答が返ってこないことを考慮して、タイムアウトを設定しています。デフォルトで15秒。setMediationTimeout5秒〜60秒の範囲で変更可能。

[メリット]
ユーザーが同意しなければ、事前に動画ファイルを読み込まない最もエコな設計。
[デメリット]
ユーザーが動画を視聴する決断をしてから、読み込みが始まるので、回線状況によっては広告表示するまでに時間がかかる。待たされた上に、在庫が無い(またはフリークエインシーキャップにかかる)という結果になることもある。

■実装例2:読み込み時間を極力抑えたい場合

[メリット]
・在庫が確実に確保できてからYESを押させるので、在庫がなくてがっかりさせることがない。
[デメリット]
・NOを選択するユーザーにとっては、動画を無駄に読み込まされることになる。

■実装例3:アプリ起動直後のログインボーナスなど、広告在庫切れを極力抑えたい場合


毎日(1日1回に限り)動画視聴でログインボーナスを与えるケースでは、在庫を最優先で確保しなければいけません。アプリを起動したと同時に読み込み(LOAD)を実行します。

在庫を確保する仕組みとして、アドジェネでは以下の4つのパターンで担保します。
1.RTB
2.アドネットワーク(SDK)
3.APC(S2S)
4.自社広告・純広告

アドネットワークだけでなく、RTBやフィラーの役割として在庫が無い状態をカバーできる自社広告・純広告の機能を活用いただけます。

■例4:広告表示まで時間に余裕がある場合(ソーシャルゲームなど、表示頻度が低く、いくつかの条件をクリアしたら広告が表示される場合)

「アプリ起動」から「広告表示」する画面にたどり着くまでに1分以上の時間がかかる場合、事前にアドネットワークを初期化して在庫を確保しておける初期化メディエーションという機能があります。

単純にアプリ起動時にloadを実行すればいいのでは?と思われるかもしれませんが、loadはWiFi・キャリア回線ともに、アドネットワークSDKを在庫が返却されるまで一つずつ呼び出します。

1社目で在庫が確保できてしまう場合もありますが、確実に他のアドネットワークの在庫も確保しておきたい場合は初期化メディエーション機能をおすすめします。

■初期化メディエーション機能とは

1.4つのモード(AUTO, WEIGHT, ALL, WIFIONLY)から選択。
2.キャリア回線で接続しているときは、最も収益性が高いアドネットワークを呼び出す。
※配信割合で決定された最上位ではありません。

1−1.AUTO(デフォルト)

回線状況を自動で判別して、WiFi時は全てのアドネットワークを呼び出し、キャリア回線時は収益性の高い1社のみ呼び出します。

1−2.WEIGHT

回線状況にかかわらず、1社しか呼び出さない。

1−3.ALL

回線状況にかかわらず、全てのアドネットワークを呼び出す。

1−4.WIFIONLY

WiFi回線時しか呼び出さない。全てのアドネットワークを呼び出します。


2の最も収益性が高いアドネットワークを呼び出すとは
SSPのサーバーサイドで計算されたeCPMを元に配信割合が決定されます。

例えば、サーバー側で配信割合が
AdMob 10%
AppLovin 20%
maio 30%
UnityAds 40%
と決定された場合、サーバーにリクエストすると仮に一番低い評価であった10%の確率のAdMobが最優先でのレスポンスが返ってくることがあります。最も配信比率が高いものしか返さないのであれば、アドネットワーク1社しか配信されず、他のアドネットワークが表示されるチャンスがなくなってしまいます。

初期化メディエーションは、アプリ起動時にアドネットワークのSDKを呼び出して在庫を確保するということが目的です。一番収益性の高いアドネットワークを呼び出しておくことが最も重要なので、アプリ起動してから動画リワードを表示するまでに時間的猶予がある実装の場合はご検討ください。

※初期化メディエーションは、一つのアプリで複数の広告枠がある場合、全ての広告枠の数ぶん呼び出す必要はありません。最も使用頻度が高くなる広告枠を設定してください。

さいごに

以上、Ad Generation動画リワードの特長と、アプリのタイプにあわせたオススメの実装方法を解説させていただきました。

他にも、ここでは解説しきれなかったグローバルでアプリを展開しているメディア様にむけたグローバル配信機能 や、Google のAdMob や FacebookのAudience Networkを手数料なしで自由に接続できるSDKのカスタムメディエーション機能など、Ad Generationならではの機能も盛り沢山です。

今後もSDKレスで配信できるRTB・APC(S2S)の動画広告在庫を拡充し、さらなる収益性の向上や機能改善を続けていきます。

もっと詳しく知りたい!という方は、お気軽にご相談ください。
お客様のアプリにあわせたオススメの実装方法を提案させていただきます。

<本サービスに関する問い合わせ先>
Supership株式会社 Ad Generation サポート担当
E-mail:adg-info@supership.jp

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