6月26日に開催した、Supership主催のセミナー「Data Driven meets Marketing 〜マーケティングゴールに到達するためのデータ活用戦略と実践〜」
消費者の行動がデジタルにシフトし、マーケティングを進める上ではデータの「収集」のみならず「活用」も不可欠になっていく中で、データを活用したマーケティングを実践するブランド企業をお迎えし、マーケターに向けて最新のデータマーケティング事例などをご紹介させていただきました。
この記事では、Supership データマーケティング推進部 部長 市川真樹による、第1部のセッションをレポートします。
<セッションタイトル>
データ・ドリブンマーケティングの最前線とその未来〜Supershipが実践するデータ・ドリブンなマーケティングとは〜
<スピーカー>
Supershipでは、総ID数4.6億(スマートフォンID比率70%)ものユーザーID、月間1兆件以上の広告関連データ、グループ会社ママリなどのメディアデータ等、強力なデータアセットを強みに、データを核にしたメディアニュートラルなエージェンシー事業、テクノロジードリブンなアドプラットフォーム・メディア事業を展開しています。
私が所属するデータマーケティング推進部では、ナショナルクライアント様を中心に様々な企業のDMP構築・データ活用のコンサルティング、データを軸にした マーケティング・コミュニケーションの最適化・トレーディングデスクの構築・運用などの、データマーケティングコンサルティングを実施しています。
Supershipでは6月より日本を代表する数々の大手企業のブランドマネジメントやマーケティング組織構築、CMO(マーケティング最高責任者)、指導者としての経験を豊富に持つ音部大輔氏をマーケティング顧問に迎えました。
音部氏が提唱する「パーセプションフロー・モデル」をはじめとするマーケティングのフレームワークを取り入れ、Supershipの持つ質の高いデータを最大限に活かしたデータマーケティングコンサルティングを提供しています。
本セミナーでは、Supershipが実践する、データマーケティングコンサルティングの4つのステップついてそれぞれ簡単にご紹介させていただきます。
STEP①顧客理解
企業でお持ちのユーザーデータの例でみると、GoogleやAdobeのアナリティクスをつかうことで自社サイトを訪れたユーザーがどのページを何秒見ているか、などのデータを収集し、顧客の自社サイト内行動を可視化することができます。
ECサイトの購買データからも、会員ID(web登録)や購入した日時や商品、生年月日、住所、メールアドレスなどの会員情報が得られるでしょう。
しかし、例えばユーザーがどんな生活をしていて、どんなことに興味があって、どんな家族構成で、自社サイト以外のWebやアプリでどんな行動をしているかまでは自社データだけで読み解くことは困難です。
そこで、サードパーティやセカンドパーティの外部データを自社データと連携させることで、ある商品を購買したユーザーの家族構成やアプリの利用状況などから、ライフスタイルや属性などのデータを推測することが可能となります。
Supershipでは、独自のDMPを開発・提供しており、Supershipが誇る膨大で正確なサードパーティデータや、提携パートナーのセカンドパーティデータを、企業の持つデータとシームレスに連携させて活用する支援をしております。
STEP②:コミュニケーション設計
顧客理解のステップの次は、理解した顧客に対するコミュニケーション設計を行なうステップとなりますが、ステップ1によって自社データだけでは見えなかったユーザーの属性が可視化できても、購入したユーザーが購入するに至ったきっかけや、その心理変容のプロセスまでは、DMPを活用しても読み解くことはできません。
顧客理解のステップの次は、理解した顧客に対するコミュニケーション設計を行なうステップとなりますが、ステップ1によって自社データだけでは見えなかったユーザーの属性が可視化できても、購入したユーザーが購入するに至ったきっかけや、その心理変容のプロセスまでは、DMPを活用しても読み解くことはできません。
なお、マーケティング先進国であるアメリカにおいても、ある調査によればカスタマージャーニーが描けるマーケターは5%に留まる一方で、カスタマージャーニーの考え方を取り入れている企業は63%にも上ります。この事実は、58%が机上の空論でマーケティング活動を行っているということに他なりません。だからこそ、いまパーセプションフロー・モデルに注目が集まっているのです。
パーセプションフロー・モデルについて
パーセプションフロー・モデルとは、消費者の行動の変化を促すために、消費者がどのような認識の変化を与えるかの管理を行う、マーケティング・コミュニケーションの設計図です。
調査で得た実際の消費者データから、100名分くらいのカスタマージャーニーマップを作成します。
こうして作成された100名分のカスタマージャーニーからは、なにかしらの共通パターンがあります。
あとは、こうして見えてきたユーザーの共通パターンに対して、最適な打ち手となるコミュニケーション設計をし、実行していきます。
STEP③④:施策実行/効果検証
どんな人に、どんな情報を届ければいいかはわかったけれど、どうやってその情報を届けたらいいのか?着実にメッセージを届けられるか?という場合も、Supershipのデータを活用すれば心配ありません。
パーセプションフロー・モデルでパターン化した各セグメントの人がどのようなWebサイト・アプリを使っているか、年齢、興味関心などをデータによって明らかにすることで、類似属性のユーザーへ正確に届けることができます。
また、こうして実施した広告配信の結果から得られたデータをさらに検証し、コミュニケーション設計の細かな調整を行なっていくことで、マーケティング施策全体の精度をあげていくことができます。
以上、Supershipの誇る強力なデータアセットを活かした顧客理解、パーセプションフロー・モデルをつかったコミュニケーション設計、そして作成したセグメントへの正確な広告コミュニケーション施策の実施と検証のサイクルについて、ご紹介しました。
調査・分析・広告配信・効果検証のクローズドループを構築し、よりブレの少ない精緻なマーケティング施策をおこなうのが、Supershipのデータマーケティングコンサルティングです。
- まとめ
- どのようなデータを収集すればいいかわからない…
保有しているデータでは足りない…
データを活用できていない…
そもそも何をしたらいいかわからない…
といったお悩みをデータを活用したマーケティングによって顧客理解から効果検証まで、一気通貫でサポートいたします。
データマーケティングコンサルティングに少しでもご興味を持っていただきましたら、ぜひお気軽にご相談ください。