2024年4月1日より、Supership株式会社は親会社であるSupershipホールディングス株式会社に吸収合併されました。
合併に伴い、存続会社であるSupershipホールディングスは社名をSupershipに変更し、新たな経営体制を発足しました。本件に関する詳細は、プレスリリースをご確認ください。

CPMとは何かを勉強してみる【旧ScaleOutブログより再掲】
コラム

CPMとは何かを勉強してみる【旧ScaleOutブログより再掲】

※この記事は、2018年7月まで掲載されていた旧ScaleOutブログの記事を再掲したものです。

以前、CPCについては勉強しました(CPCとはなにかを勉強してみる)。勉強済みっていい響きです。

今日は、CPMについて勉強してみたいと思います。

それではどうぞ。

CPMとはなにか

CPM(しーぴーえむ)はCost Per Mille(こすと・ぱー・みる)の略です。Milleとはthousand(英語で1,000)という意味です。マイルではありません。発音注意です。

つまり1,000インプレッションあたりの広告単価という価格形態です。

ちなみに…

CPMの「M」は、ローマ数字で1000を意味する「M」、あるいは、その由来となったラテン語で1000を意味する「mille」から来ており、英単語の略ではない。
CPMとは【Cost Per Mille】(cost per thousand) – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

なんと!CPMにはラテンの血が流れているんですね。初めて知りました。

CPCとの違いは、CPCがクリックに応じた価格算出だったことに対して、CPMはインプレッション数に応じた価格算出なんですね。なにに応じて価格を算出するか、というのがポイントですね。ここまでわかればCPなんとかシリーズは把握したも同然です。

CPMで買いつけた方が割安な場合

ちなみに「クリック率が高そうだなー」という予感が強いキャンペーンはCPCで買うよりも、CPMで買いつけた方が割安です。

  • CPC50円(1クリックあたり50円)
  • CPM200円(1,000インプレッションあたり200円)
  • クリック率(CTR, Click Through Rate,クリック スルー レートと言います)が1.50%
  • 1,000インプレッションあたりのクリック数は、15クリック = 1,000 × 1.50%
  • 1,000インプレッションあたりのCPCベースのコストは750円 = CPC50円 × 15クリック
  • 1,000インプレッションあたりのCPMベースのコストは200円
  • CPCで買うよりもCPMで買いつけた方が550円お得 = 750円 − 200円

CPCで買いつけた方が割安な場合

逆に「クリック率が低そうだなー」という予感が強いキャンペーンはCPMで買うよりも、CPCで買いつけた方が割安です。

  • CPC50円(1クリックあたり50円)
  • CPM200円(1,000インプレッションあたり200円)
  • CTRが0.10%
  • 1,000インプレッションあたりのクリック数は、1クリック = 1,000 × 0.10%
  • 1,000インプレッションあたりのCPCベースのコストは50円 = CPC50円 × 1クリック
  • 1,000インプレッションあたりのCPMベースのコストは200円
  • CPMで買うよりもCPCで買いつけた方が150円お得 = 200円 − 50円

キャンペーンのクリック率は高いに越したことはないです。今後、ターゲティングテクノロジーやRTBオプティマイズエンジンを始めとしたアドテクが進化していけば、どんどんCTRは高くなっていきます。そうなるとCPCよりもCPMが割安なので、CPMがこれから主流になっていくと予測できます。

eCPMとはなにか

上記の2例にある「1,000インプレッションあたりのCPCベースのコスト」は、eCPMと言います。CPMの頭文字に”effective(実際には)”を意味する “e”をつけて”eCPM”と言います。CPM、CPC、CPA、CPD、CPIなど異なる課金方式のパフォーマンスを共通のものさしで比較評価するための変換です。ほかにもeCPCやeCPD、eCPA、eCPIが評価手法として存在します。

このエントリーのまとめ

  • CPC ・・・1クリックあたりの価格
    • クリック数に応じて価格を算出
    • クリック率が低いと割安
  • CPM・・・1,000インプレッションあたりの価格
    • インプレッション数に応じて価格を算出
    • クリック率が高いと割安
  • eCPM・・・CPCなど他の課金方式のパフォーマンスをCPM変換した数値
  • アドテクの進化によりクリック率は高くなるトレンドなので、CPCからCPMへ移行する

いかがだったでしょうか?

CPMは数ある課金方式の中心的存在です。RTBでもほぼすべての取引がCPMで行われています。今度はCPAやCPDについて勉強していきたいと思います。それでは。

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「ScaleOut(スケールアウト)DSP」は、独自データを活用した高精度なターゲティング配信や媒体開示型の詳細なレポーティング機能によって、より効果的、効率的な広告運用を多様な広告フォーマットにて可能にする広告主向け配信プラットフォームです。不適切な枠からのリクエストや広告効果が見込めないフィラーを定期的に排除するモニタリング機能や、コンピュータのボットプログラムによる不正広告の検知機能によるアドフラウド対策に積極的に取り組むことで、高度なブランドコミュニケーションにご利用頂けるサービスを提供しています。

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