Technology 17.10.26

「ads.txt」導入調査結果(Supership調べ)と、 パブリッシャーがチェックすべき導入にあたる注意事項

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Supershipでは、アドベリフィケーション推進の取り組みの一環として、国内のパブリッシャーに対し、IAB Tech Lab が提唱する「ads.txt」の導入状況の調査を行いました。また、提供する下記広告プロダクトにおいて「ads.txt」への対応を順次開始しております。

■広告主向け広告配信プラットフォーム「ScaleOut DSP」

「ScaleOut DSP」では、「ads.txt」に応じた広告入札への対応を順次行ってまいります。具体的には、「ads.txt」の記述内容とビッドリクエストの内容がマッチしない場合、徐々に入札額を下げるなどの対応を行うことで、不正と疑わしいインベントリへの広告入札を減らし、アドフラウドの排除を行います。

■媒体社向け広告配信プラットフォーム「Ad Generation」

「Ad Generation」では、パブリッシャー向けの管理画面にて「ads.txt」 に記述すべき内容をコピーアンドペーストで簡単に取得できるサポート機能の提供を開始しました。また「Ad Generation」が発行したパブリッシャーアカウントIDを含めた情報を、RTBのビッドリクエストで送ることで、「ads.txt」に応じた入札を行うDSPへの対応を行いました。

★Supershipのプレスリリースはこちら
https://supership.jp/news/2017/10/26/1608/

■グループ会社Momentum
また、アドベリフィケーションへの取り組み強化のため協業を行っているグループ会社のMomentum株式会社(以下、モメンタム)では、アドベリフィケーションプロダクトの新たなラインナップとして、DSPを提供する事業者向けに「ads.txt」のクローリングソリューション「ads.txtクローラー」の提供を開始しました。

★モメンタムのプレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000011681.html

Supershipとモメンタムを有するSyn.グループでは、デジタル広告の透明化を推進しております。

本記事では、Supershipが実施した国内のパブリッシャーにおける「ads.txt」の導入状況の調査結果をレポートいたします。


「ads.txt」とは

「ads.txt」 は、IAB(Interactive Advertising Bureau)の研究・開発組織であるIAB Tech Labが2017年5月に発表した、プログラマティック広告取引の透明性を高めるための仕組みです。
パブリッシャーは、広告枠の販売を許可するSSP/Exchangeを記述した「ads.txt」というテキストファイルを作成し、自身のウェブサイトのルート直下に配置することで、DSPがその情報を参照できるようにします。
DSPはその情報をクロールし、宣言されたSSP/Exchangeとマッチしないインベントリの売買を排除することで、偽造された広告枠や不正なインプレッション販売によるアドフラウドを防止することが可能となります。
また、パブリッシャーは「ads.txt」の導入を行うことで、悪質なパブリッシャーによりドメインを偽造されるなどして発生した不正な広告取引により、本来受け取るべき広告掲載料をかすめとられたり、自社サイトの広告評価が下がるなどの被害を防ぐことができます。非対応のサイトにおいては今後DSPからの買い付け対象外となり入札がされにくくなる可能性があるため、導入が推奨されています。

「ads.txt」の詳細な仕様についてはIAB Tech Lab が公表している仕様書をご確認ください。https://iabtechlab.com/ads-txt/

<調査結果サマリー>

・「ads.txt」 は240,459ドメイン中、5,654ドメインで導入されており、導入率は2.35%
・UU数上位1,000の導入率は17.50% と、大規模媒体を中心にads.txtの導入が急速に進んでいる
・指定されている広告システムは「Google」で、導入サイトの91.74%で指定されている
・広告システムの指定数は1-9個が最も多い(平均指定数は20.56個)
・第三者の広告システムを経由した「RESELLER」が51.16%と、直接管理を示す「DIRECT」をわずかに上回った

<調査詳細>

■調査対象
「ScaleOut DSP」へのビッドリクエストのなかから重複やサブドメインを省いた240,459のユニークドメイン
(2017年10月5日〜11日の期間におけるビッドリクエストから集計)
■調査日
2017年10月16日
■調査方法
上記調査対象のドメインに /ads.txt を付加したURLにアクセスし、導入の有無、内容の確認を行った。

<調査結果>
■「ads.txt 」導入の有無
ads.txt は240,459ドメイン中、5,654ドメインで導入されており、導入率は2.35%でした。

クロールした総ドメイン 240,459
Ads.txtが導入されていたドメイン 5,654
導入率 2.35%

■UU数に応じた「ads.txt 」導入率
調査対象サイトをユニークユーザー(UU)数順に並べると、UU数上位1,000のサイトの導入率は17.5% と、大規模サイトほどads.txtの導入が進んでいる傾向がみられました。

UU Top 1,000 17.50%
UU Top 5,000 7.68%
UU Top 10,000 5.16%
UU Top 50,000 2.77%

■指定されている広告システム上位20
広告システム毎の指定数を合計し、ランキングにした結果、第一位の「Google」の指定数が91.74%とほとんどのドメインで指定されているようです。なお、平均指定数は20.56でした。
※同じ広告システムで複数のアカウントを指定するケースが多いため、数が大きくなっています。

No. 広告システム 指定率
1 google.com 91.74%
2 appnexus.com 60.22%
3 openx.com 54.14%
4 rubiconproject.com 52.99%
5 indexexchange.com 41.58%
6 adtech.com 40.04%
7 pubmatic.com 38.79%
8 aolcloud.net 37.19%
9 sovrn.com 33.75%
10 lijit.com 27.93%
11 contextweb.com 27.77%
12 spotxchange.com 24.11%
13 advertising.com 23.97%
14 spotx.tv 23.13%
15 emxdgt.com 22.69%
16 districtm.io 21.67%
17 freewheel.tv 21.61%
18 smartadserver.com 20.83%
19 rhythmone.com 19.79%
20 tremorhub.com 19.74%

■DIRECT と RESELLER の比率
ads.txt内に記載する広告システムのアカウントIDを直接管理しているか、第三者に委託しているかを指定する項目では、第三者の広告システムを経由した「RESELLER」が51.16%と、直接管理を示す「DIRECT」をわずかに上回る結果となりました。

RESELLER 51.16%
DIRECT 48.84%

■パブリッシャーがチェックすべき「ads.txt」の記述方法とよくある導入ミス
「ads.txt」は、広告枠の販売を許可する事業者を、各行につき 1 件ずつ指定します。
各行には、3つの必須フィールドと1つの任意フィールドを下記の順序で設定する必要があります。

【SSP/Exchangeドメイン(必須)】,【SSP/ExchangeのアカウントID(必須)】, 【管理タイプ(必須)】, 【TAG ID(任意)※】

※対象のSSP/ExchangeがTAG(Trustworthy Accountability Group)が発行する認証IDを持っている場合に指定

なお、任意でコメントや問い合わせ先の記載も可能です。
また、サブドメインで内容が異なる場合は、サブドメインにも「ads.txt」を指定し、ルートドメインの「ads.txt」にその情報を記載する必要があります。

例えば、https://example.com/ads.txt の記述例は次のとおりです。

adexchangeA.com, 12345, DIRECT, ABC123 #コメント
adexchangeB.com, 67890, DIRECT #コメント
adexchangeC.com, 9876, RESELLER #コメント
contact=aaaaa@example.com
contact=http://example.com/contact-ussubdomain=aaaaa.example.com

「ads.txt」が存在していても、下記の理由で正しく設置できていないケースも多いようですので、導入の際はご注意ください。

・フィールドの順序が違う
・Root Domainに配置していない
・コメントが#でなく// などで記載されている
・ドメインや管理タイプのスペルミス
・不要な文字列が混ざっている
→「\」やゼロ幅スペース(ZWSP: zero width space)など
・カンマや改行が不足している
→スペースやタブ区切りで記載されているケースも
・サポート対象外の文字コードが使用されている
→Content-Typeは「text/plain」、charsetは「utf-8」の指定が推奨されている

「ads.txt」の詳細な仕様についてはIAB Tech Lab が公表している仕様書をご確認ください。https://iabtechlab.com/ads-txt/

Supershipの媒体社向け広告配信プラットフォーム「Ad Generation」をご利用のパブリッシャーは、「Ad Generation」の管理画面にて「ads.txt」 に記述すべき内容をコピーアンドペーストで簡単に取得することができます。
設置方法に関してご不明な点がありましたら、「Ad Generation」担当までお気軽にお問い合わせください。

<「Ad Generation」に関する問い合わせ先>
Supership株式会社 Ad Generation担当
E-mail:adg-info@supership.jp

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