2024年4月1日より、Supership株式会社は親会社であるSupershipホールディングス株式会社に吸収合併されました。
合併に伴い、存続会社であるSupershipホールディングスは社名をSupershipに変更し、新たな経営体制を発足しました。本件に関する詳細は、プレスリリースをご確認ください。

フリークエンシーキャップ、視聴キャンセルなど…アドジェネの動画リワード広告で新規に追加された4つの新機能をご紹介!

テクノロジー

公開日 : 2018.07.27

フリークエンシーキャップ、視聴キャンセルなど…アドジェネの動画リワード広告で新規に追加された4つの新機能をご紹介!

こんにちは。Ad Generationの動画リワード広告のプロジェクトマネージャーをしております、迎です。
今回は、Ad Generationの動画リワード最新SDK(VAMP SDK v3.0.4)で追加された4つの新機能を紹介します。

1.フリークエンシーキャップ機能

ユーザーへ指定した時間内で、広告を何回表示させるのか制限できるフリークエンシーキャップ機能(以下FQC機能に省略)を追加しました。

※サンプルにAD3を新規追加。FQC機能の挙動を確認することができます。

これまでのAd Generationの動画リワード広告にはFQC機能が備わっていなかったため、パブリッシャー様に自前で“ユーザー管理システム”を作っていただき、どのユーザーに何回広告表示(インセンティブ付与)したのかを制御していただかなければなりませんでした。
こうしたパブリッシャー様への作業負担をできる限り減らすべく、また、パブリッシャー様からのご要望もあったことから、このたび、Ad Generationでは簡単な設定でライトにフリークエンシーが設定できるFQC機能の提供を開始いたしました。
※厳密に広告表示・インセンティブ付与を制御したい場合は、自前でユーザー管理する必要があります。

これにより、今まではFQC機能を持たないADNW(アドネットワーク)とRTBの配信をOFFにする必要があったため、結果的に配信可能なADNWが1〜2社に限定され、SSP本来の役割が果たせない…というジレンマを抱えておりましたが、この度のFQC機能を使うことで、この問題を解決することができます。

<BEFORE>
例)フリークエンシーキャップを1に設定したい場合の配信設定
SSP
├ RTB:機能無し      ←配信OFF
├ ADNW1:キャップ回数 1
├ ADNW2:機能無し    ←配信OFF
├ ADNW3:キャップ回数 1
└ ADNW4:機能無し    ←配信OFF      

→ADNW1かADNW3のどちらかが選択される
→複数事業者の広告を最適化するSSP本来の実力が発揮できない。。。
※アドネットワークによってはFQC機能を提供しているところもありますが、アドネットワーク毎に設定できるFQC機能に差があり、個別にアドネットワーク管理画面で設定をあわせなくてはいけないので、値を変更する際には運用の手間もかかります。

<ATFER>
例)フリークエンシーキャップを1に設定したい場合の配信設定
SSP:以下、キャップ回数 1
├ RTB
├ ADNW1
├ ADNW2
├ ADNW3
└ ADNW4      

→5社のなかから最適な広告を配信
→SSP本来の実力が発揮可能に。

フリークエンシーキャップの設定の仕方

FQC機能は、Ad Generationの動画リワード専用のVAMP SDK(Ver.3.0.4)から設定可能です。

キャップの基本的な設定はsetFrequencyCapメソッドに、
・広告枠ID
・制限する広告表示回数
・制限時間(分)
を指定します。

また、getFrequencyCappedStatusメソッドで、キャップ状態(キャップにかかっているか?、制限解除されるまでの残り時間など)を確認することできます。

アプリには複数の広告枠が使用されることも想定されることから、広告枠毎のキャップ設定が可能です。ある枠ではキャップをかけたいが、別の枠ではキャップをかけたくないなど柔軟な使い方にも対応しています。

例)広告枠毎のキャップ制限
AD1←キャップ無し
AD2←キャップ有り、24時間に1回表示
AD3←キャップ有り、1時間に5回表示

仕様補足

・初回の広告表示が実行(show)されたタイミングから制限回数と制限時間のカウントが開始されます。

例)
広告表示回数:5回
制限時間:60分

10:10:00 1回目の広告表示 ↓ここから60分間
10:12:00 2回目の広告表示
10:15:00 3回目の広告表示
10:20:00 4回目の広告表示
10:30:00 5回目の広告表示

とすると、最初に広告が表示された10:10:00から11:09:59までの60分間に5回まで広告が表示可能となります。

・視聴キャンセルやスキップ機能を使って途中で視聴をキャンセルされたとしても、FQC機能としては再生されたものとしてカウントアップします。

・キャップにかかっているにもかかわらず、広告を表示(show)しようとすると(Android)onFailedToShow/(iOS)didFailToShowWithErrorFREQUENCY_CAPPEDのエラーが発生します。

キャップにかかっているにもかかわらず、loadしてしまうと動画ファイルをダウンロードしてしまうので、isFrequencyCappedで確認した上で、キャップにかかっていたらload実行しないというエコな制御も可能になります。

アプリのメモリクリアしても、キャップ制限は残ります。※Androidの場合は、設定のアプリのデータ削除でキャップ制限は削除されます。詳しくは動画で説明しています。

2.キャンセル機能

動画を再生すると、視聴完了するまで閉じることができないのが動画リワードの特徴ですが、AdMobのように再生開始からカウントダウン表記の横にxボタンを表示(Androidはバックキーでもダイアログが表示)して、再生途中でもキャンセルできる機能を追加しました。※VAMP配信の広告のみ有効な機能となります。(Vungle除く)ADNWのSDKで配信するものは制御できません。


AdMob


iOS
vampDidClosedidFailToShowWithErrorVAMPErrorCodeUserCancel      

Android
onCloseonFailedToShowUSER_CANCEL

※この機能を使う・使わないは選択可能です(デフォルトは使わない設定)

この機能がもっとも真価を発揮するのが

・エンジニアが動画リワードを実装する
・QA(Quality Assurance:品質保証)にあたりテスターがSDKの検証を行う
・ディレクターが配信NGキャンペーンや、自社広告・純広告など特定キャンペーンが正常に配信されているか探す

のケース。

30秒の動画を繰り返し最後まで見続けるのは、思った以上に大変な作業です。

QAチームの検証で
10回表示しただけで300秒(5分)
100回だと50分
1000回だと500分(8時間以上)

かける人数分の時間が動画視聴に費やされてしまいます。

※動画リワードの実装や検証をサポートする機能です。実際にアプリに組み込まれる場合は、インタースティシャルで代替できないか検討ください。

※将来的に(Apple、Googleなど)プラットフォームが動画リワードであったとしても、広告は必ず途中でキャンセルできるようにしなければいけないなど規約が厳しくなるかもしれないことも想定しています。

getCountryCodeで接続IPからアクセス元の国コードが返却されるので、文言の出し分けをすることも可能。国コードがJPだったら日本語で表示し、それ以外だったら英語で表示など。

※ユーザーがxボタンを押してキャンセルする際にダイアログを表示させるので、表示する文言はVungleのスキップ機能と連動してセットできます。

※視聴キャンセル(AdMob、VAMP)と動画スキップ(Vungle)では、挙動に違いがあります。キャンセルはアプリに即復帰できますが、スキップはエンドカードが表示されてエンドカードのxボタンを押すことでアプリに復帰します。

Vungleのダイアログに表示する文言も一括でコントロールできます。
Vungle管理画面のサーバーサイドの設定(スキップ可能にする)も必要です。

3.誤タップ防止


動画広告の再生中から再生が完了した後のエンドカードにも、iマークでプライバシーポリシーへのリンクを表示しています。

動画リワードは動画を最後まで視聴することが条件なので、通常は再生中に画面をタップしてもストアまたはランディングページに遷移しません。
※一部のプレイアブル広告など遷移するものもあります

ユーザーは動画視聴中にタップしても遷移しないことに慣れているのと、端末を持つ手に近い位置にiマークが表示されていると、意図せずiマークに触れた瞬間にページが表示されてしまいます。

そこで、誤タップ防止のために1回目のタップではprivacy policyと表示するだけにして遷移せず、もう一度タップすることでページを表示するようにしました。

iマークをタップで、アプリ内ブラウザによるプライバシーポリシーを表示するので、アプリに戻る場合でも、スワイプ操作で可能です。アプリから離脱しないような配慮となっています。
※↓iOSの挙動

※iOSに関しては、提供サンプルにmopubが含まれていないので、実装する際には営業担当までご相談ください。

まとめ
以上、Ad Generationの動画リワード広告専用 SDK VAMP SDK v3.0.4から追加された4つの新機能を紹介しました。

多くのパブリッシャー様のご意見・ご要望により、今回も盛りだくさんなアップデートを行っております。

Ad Generationでは、本記事でスポットをあてた動画リワード広告だけでなく、全画面インタースティシャル広告(動画/静止画)や、ネイティブ広告など、様々なタイプの広告を自由に設定し、最適化して配信することができます。

少しでも気になったパブリッシャー様は、是非お気軽にAd Generationサポート担当までご相談ください。
アバター画像
Supershipの「Ad Generation(アドジェネレーション)」は、楽しく、自由につかえる、パブリッシャー向けアドプラットフォームです。国内外の主要な広告配信事業者とのパートナーシップにより、広告の自動最適化配信や、収益レポートの一元管理を行うことで、広告収益最大化と広告運用コスト削減を支援します。
“制約なくご利用いただけるアドサーバー”という設計思想に基づき、パブリッシャーのニーズに合わせた自由度の高い広告配信設計が可能なうえ、ヘッダービディングへの対応など、最新のアドテクノロジーとサービスにより国内大手パブリッシャーを中心にスマートフォンアプリ/ウェブにおける最大規模の導入シェアを誇ります。

サービスサイトはこちら
PAGETOP