【レポート&動画公開!】 ニューノーマル時代に注目される地上波キャッチアップ配信 ~動画広告のさらなる可能性について~
Supershipグループは「Supership Day vol.02」と題して、8月25日(火)〜8月27日(木)の3日間、計6テーマのウェビナーを開催しました。
当記事では、「デジタル TV CM」Session「ニューノーマル時代に注目される地上波キャッチアップ配信~動画広告のさらなる可能性について~」のセッションレポートをお送りします。
セッション概要
コロナ禍の影響で動画配信サービスを利用するユーザーが大きく増えていると言われています。また、広告手法として動画広告が注目される中、キャッチアップ配信での動画広告の利用が高まっています。 独自のデータを元にアプローチするUltraImpressionでの広告配信事例をもとに、ニューノーマル時代を見据えたキャッチアップ配信における動画広告の活用について紹介します。
ゲストプロフィール | 山本 順三 氏(株式会社UltraImpression)
山本 順三 氏(株式会社UltraImpression)
2006年テレビ朝日に入社。営業局にて番組提供枠のセールスを行うタイム、キャンペーン型のセールスを行うスポットで主に渉外担当として従事。2018年より㈱AbemaTVに出向し、コンテンツ制作を軸にした企画提案業務を行う。2019年7月よりテレビ朝日とSupershipが中心となって設立した㈱UltraImpressionの立ち上げメンバーとして参画。主にDSPセールスを担当。
講師プロフィール | 板倉 史明(Supership株式会社)
板倉 史明(Supership株式会社)
アドプラットフォーム事業領域 デマンドPF推進部
2008年より位置情報連動型広告の営業からデジタル広告に携わる。2010年にヤフー株式会社に入社し、地方中小代理店のYahoo!広告拡販の立ち上げや大手総合広告代理店の担当。大規模スポーツイベント開催時におけるSportsnaviの広告商品企画に携わる。2019年11月にSupership株式会社に入社。セールストラテジー担当として、Supershipソリューションの戦略立案・企画に従事。
コロナにおけるユーザー動向の変化と広告市場への影響
本ウェビナーレポートでは、「デジタル TV CM」Sessionの前半部分をご紹介いたします。
ウェビナーではまず、Supershipの板倉が、コロナの影響によりユーザーの行動が変化し、また動画広告が注目されている点について、解説させていただきました。
コロナの影響により在宅の時間が長くなり、ユーザーの行動が大きく変わりました。株式会社インテージが調査したデータによると、コロナによる巣篭もりの影響で利用が増えたサービスは「動画視聴」、次いで「テレビ視聴」という結果になりました。
企業として広告選定に関する状況について、Grillが企業のマーケティング・広告・広報担当者へ実施した調査結果によると、「新型コロナウイルスの影響を受けて、昨年と比較して4月の広告宣伝費がどのような状況だったか」を質問したところ、63.5%の企業が『広告宣伝費が減少した』と回答しておりました。さらに、5月以降の広告宣伝に関する方針を質問したところ、『新しい広告手法に取り組みたい』と回答した企業が約3割、『今までの手法を合わせて費用対効果が高い広告手法も模索する必要がありそう』と回答した企業が約4割強。広告宣伝費が減少傾向にあるものの、約7割の広告主が何かしら新しい広告手法に取り組みたいという状況が見られました。
先程の調査結果で約7割の広告主が「新しい広告手法に取り組みたい」という状況が見られましたが、具体的にどのような手法を今後取り組んでいきたいかのか、アジャイルメディア・ネットワークの調査によると、コロナの影響を受けて投資を拡大、関心の高い取り組みとして「動画活用」を新しい取り組みとして行っていきたいという結果が見られました。
コロナで変化した広告市場で注目される動画広告
コロナの影響によりユーザーの行動が変化し、広告主の意識も変わりつつある現在の広告市場はどうなっているのかを解説いたします。
2019年の日本の広告費のデータを見てみますと、デジタル広告の中で占めている動画広告の割合が約20%となり、2018年と比較すると前年比で約157%成長しており、目覚ましい成長率というような状況となっております。今後の動画広告の市場規模としては、2019年と比較し2020年では約3,600億円規模まで成長すると見込んでおります。
動画広告といっても、「インストリーム広告」、「インフィード広告」、「インバナー広告」いくつか種類が存在しておりますが、中でもインストリーム広告の比率は、動画広告市場の中でも50%を占めており、市場でも注目されている動画広告となっております。
動画広告が広告市場で伸びている理由についてSupershipの板倉がデータをもとにご説明しました。
板倉:1つ目は「広告認知度が高い」ことになります。静止画広告に接触したユーザーと動画広告に接触したユーザーをそれぞれ比較した時に広告の認知についてどうなったのか調査したところ、動画広告のほうが静止画広告よりも約6ポイント高い結果となりました。
2つ目は「広告の理解度が高い」ことになります。広告を理解する観点においても、静止画広告と比較して動画広告のほうが約10ポイント高いという状況が生まれています。
3つ目は「ユーザーの態度変容が高い」ことになります。広告において重要な部分になるユーザーの態度変容について、静止画広告に比べ動画広告の場合、広告閲覧後のユーザー態度変容が約36ポイント高くなるという状況となっております。
上記3つの理由から静止画広告と動画広告を比較して、動画広告のほうがパフォーマンスを得ており、広告市場の中で伸びている理由となります。
また、動画広告の環境として、「ブランドセーフティ」や「ビューアビリティ」などが整備されてきている点も、市場が伸びている要因のひとつと捉えております。
キャッチアップ配信のユーザー特性と広告媒体特性
コロナによる巣篭もりの影響で利用が増えたサービスとして「動画視聴」「テレビ視聴」がありました。「動画視聴」「テレビ視聴」のサービスとして「キャッチアップ配信」の提供を行っているUltraImpressionからキャッチアップ配信のユーザー特性と広告媒体特性について、山本様より解説いただきました。
山本様:「キャッチアップ配信」とは、テレビコンテンツを1週間無料で視聴できるサービスとなっております。UltraImpressionではテレビ朝日のキャッチアップを中心にセールスを行っております。テレビ朝日のキャッチアップ配信(テレ朝キャッチアップ)を視聴できるプラットフォームをご紹介しますと、一番規模が大きく視聴数の多い「TVer」、こちらが約6割、残りがテレ朝キャッチアップ本店、提携サイトとして「GYAO!」、アベマビデオ内のコンテンツとして「テレ朝見逃し」というチャンネルがございます。視聴できるアプリの環境として、それぞれのアプリダウンロード数を合わせると9,000万ダウンロードを超えており、非常に多くの方に観ていただけている環境となっております。
キャッチアップ番組配信の特徴として、全体的にドラマ視聴が多く、1話あたりの平均視聴者数がバラエティの2~3倍なっております。また視聴ユーザーの特性として、女性ユーザーが多い傾向にあるため、キャッチアップ配信全体の話となりますと、女性の支持が非常に多いサービスとなっております。そのため、広告のご出稿を検討されている企業様の多くは、化粧品会社様やトイレタリー会社様など、女性向け製品を取り扱っている企業様からのお問い合わせを多くいただいております。一方バラエティの視聴も増加の傾向にあるため、若い男性視聴ユーザーも伸びていくのではないかと見込んでいるところです。
また、「キャッチアップ配信」での広告媒体特性についても山本様からご説明いただきました。
山本様:広告配信の形態について、「プリロールCM」「ミッドロール」「ポストロール」3つの配信形態がございます。地上波と同じタイミングでCMが流れる「ミッドロール」の部分で視聴再生数・視聴完了数が高く、一番人気のCM枠となっております。地上波と異なるのが、番組視聴前に流れる「プリロール」や番組視聴後に流れる「ポストロール」が配信形態としてご用意がございます。配信手法とその特徴についてですが、CMのスキップができない「ノンスキッパブル広告」、ミッドロールのCM位置にある「地上波同様のCM位置」は、地上波と同じタイミングでの配信となりますため、広告ストレスなく視聴いただけるものになっております。また、テレビ配信とは異なる配信方式になるのですが、「クリッカブル配信」では、クリック可能な領域を設けてご指定のサイトに遷移させることができる手法となっております。
UltraImpressionが提供できること
UltraImpressionではデータを利活用した配信が可能となっております。特徴として大きく2点あり、1つ目として「プレミアム動画広告枠(テレ朝キャッチアップ等)で配信」、2つ目として「Supershipが保有している高精度なデータを活用した、多彩なターゲティング配信」の2点が特徴となっております。使えるデータのアセットは3つあり、KDDIが保有している「キャリアデータ」、UltraImpressionの「独自データ」、楽天ビッグデータやmamariのユーザーデータである「第三者データ」の3つございます。これらのデータを利活用することで、きめ細かいターゲティングが行えるようになることと、データを活用することでサイトに訪問されたユーザーを指定し、配信することによりコンバージョンの高いユーザーにリターゲティングを行うことが可能となっております。
ウェビナーの後半では、独自のデータを元にアプローチするUltraImpressionの動画広告の配信事例をご紹介しておりますので、ぜひウェビナー動画もあわせてご覧ください。
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