UXにこだわったAd Generationの動画リワード広告がさらにパワーアップ!中の人がポイントを解説
公開日 : 2017.08.08
Ad Generationの動画リワード広告にて、新たに海外の動画配信プラットフォーム「Vungle」との接続開始と、純広告/自社広告配信機能が追加されました。
⇛プレスリリースはこちら
今回のプレスリリースで発表させていただいたアップデートは2つあります。
1つ目は、海外の動画配信プラットフォーム「Vungle」との接続。
2つ目は、純広告/自社広告配信機能の提供開始です。
本記事では、Ad Generation動画リワードのプロダクトマネージャー 迎昭宏より、今回のアップデートと動画リワード広告実装にあたり気をつけるべきポイントを語ってもらいました。
「Vungle」との連携を開始
この度、新たに株式会社Vungleの提供する海外の動画配信プラットフォーム「Vungle」との連携を開始しました。
アドジェネ動画リワードのSDK(iOS 1.2.3 /Android 1.2.2以降)と、「Vungle」のSDKをアプリに組み込むことで、広告配信・レポートの連携が可能となります。
⇛実装マニュアル・SDKはコチラ(iOS / Android)をご覧ください。
今後は、SDKを必要としないRTB、APC(Ad Parts Collection)によるサーバー間連携方式による広告連携を強化していく予定です。
UXを阻害しない純広告/自社広告機能
RTBやアドネットワークによる動画広告配信に加えて、純広告/自社広告の配信が可能となりました。
自社アプリ間でのクロスプロモーションや純広告の配信をすることで、さらなるアプリの活性化・収益向上が期待できます。
(※基本無料でご利用いただくことができますが、状況次第ではご利用条件のご相談をさせていただく場合がございます)
なお、アドジェネ動画リワードの純広告/自社広告機能は、UXを阻害しないユーザーフレンドリーな設計がポイントです。動画視聴後に、下記へのスムーズな遷移が実行可能です。
①LINEストア(スタンプ・きせかえ購入)
②Webサイト(アプリ事前予約、EC購入、アンケート実施)
③アプリストア(iOSの場合は音楽、書籍販売にも対応)
①LINEストア(スタンプ・きせかえ購入)
動画視聴した後に、LINEスタンプやLINEきせかえを購入する画面を、直接開くことができるようになりました。
通常の遷移の仕方ですと、アプリではなくブラウザで購入画面を開いてしまい、LINEにログインしなければスタンプが購入できません。LINEアプリを指定してブラウザを経由せずに呼び出すことで、購入画面を表示することができます。
さらにユーザーが元のアプリに復帰する際もエンドカードが閉じているので、ゲーム再開することを阻害しません。
※iOSでLINEアプリを開くには、info.plistにLSApplicationQueriesSchemesの追記が必要です
※LINEアプリが端末にインストールされて無い場合は、WEBVIEWで開きます
アプリに戻ってきたときには、エンドカードが閉じられているので、ゲーム再開を阻害しません。
※iOSは左上のアプリに戻るボタン
※Androidは端末のバックキーでアプリに戻ります
②Webサイト(アプリ事前予約、EC購入、アンケート実施)
アプリから離脱せずに、WEBサイトのページ(事前予約、購入画面やアンケート)が表示できます。既存のウェブサイトを表示するので、このために特別な組み込みを必要としません。
③アプリストア(iOSの場合は音楽・書籍にも対応)
iOSの場合、アプリから離脱することなく、アプリ内でApp StoreやiTunes Store、iBooks Storeを直接開くことができます。
ユーザーの離脱を防ぎながら、App Storeのアプリ詳細画面を開くので、アプリ説明文や動画・画像、レビューが確認でき、インストールボタンを押すだけでコンバージョンにつながるので効果が高くなります。
Androidの場合は、GooglePlay Storeのアプリインストール画面へ遷移します。(バックキーでアプリへ復帰可能)
UXを阻害しないために気をつけるべき動画リワードの実装方法
UXを阻害しない純広告/自社広告機能について解説をしましたが、Ad Generation動画リワードでは、これまでもユーザーフレンドリーな設計思想でプロダクトの開発を行ってまいりました。
それは、私自身が、動画リワードは収益性の高い「広告フォーマット」に留まらず、アプリの継続率やアクティブ率を上げるために非常に有効な「コンテンツ」であると考えているからです。
例えばゲームアプリでスタミナが切れてしまった時に、動画視聴で少しスタミナを回復してあげたり、動画視聴で付与されたアイテムの使用に慣れた無課金ユーザーが課金をするきっかけになる可能性もあるかと思います。
このように、動画リワードはうまくアプリに組み込むことでアプリ全体の活性化に繋がる仕組みとして高いポテンシャルを持つものだと思っています。
しかし、実装方法を間違えると逆にユーザーのストレスとなり、悪い影響を与えてしまう可能性がありますので注意が必要です。
そこで、UXを阻害しないために気をつけるべき動画リワードの実装方法についてここから解説していきます。
キーワードは「初期化のタイミング」と「パケ死リスク」です。
■初期化メディエーション
ユーザーの回線状況(キャリア回線)によっては、ユーザーが動画視聴を選択してくれたにも関わらず、動画ファイルを読み込むのに長時間待たされて、待ちきれずにキャンセルされてしまうことにもなりかねません。
では、どのタイミングで動画ファイルをダウンロードさせればよいのでしょうか?
アプリの種類にもよりますが、例えばソーシャルゲームの場合、アプリを起動するとゲームに必要なキャンペーンやイベントをダウンロードします。
ユーザーもアプリを起動した際に待たされることには慣れていて、動画リワード広告を表示するまでにもいくつかの操作をしてから広告を表示するという時間的な猶予があります。
そこで、アプリ起動時にアドネットワークのSDKを初期化して、動画ファイルを読み込んでおいてもらうための機能「初期化メディエーション」を使うことで、事前に広告在庫を確保してスムーズな広告表示が可能となります。
例えば下記の流れでゲームが起動する場合、3と4の間に「初期化メディエーション」の実行をするイメージです。
1.アプリ起動
↓
2.スプラッシュ
↓
3.ロード画面(ゲームデータ)
↓
<初期化メディエーション>
↓
4.メインメニュー
ロード画面でゲームデータをダウンロードすることを邪魔してしまうと、ゲーム本来の機能に影響を及ぼしてしまうので、ゲームデータのダウンロードが完了してから、初期化メディエーションを実行するのが理想です。
単純にアドネットワークのSDKを呼び出してしまうと問題が2つあります。
1.クラッシュリスク
2.パケ死リスク
複数のアドネットワークSDKを同時に呼び出し、合計数十メガにもおよぶ動画ファイルをダウンロードすると、アプリがクラッシュするリスクが高まります。
そこでアドネットワークのSDKを呼び出す間隔をずらして、クラッシュリスクを軽減することで事前に在庫を確保しておくことが可能となります。
※事前に初期化しておくことができないアドネットワークもあります。RTB配信、AdMobなど。
※呼び出す間隔(秒数)はデフォルトで10秒となっていますが、5秒〜60秒の幅で設定変更することが可能です。
■パケ死リスク
呼び出す間隔をもたせることで、クラッシュリスクは軽減されましたが、ユーザーの回線状況がキャリア回線の場合は「パケ死」を招いてしまう可能性があります。単純に全てのアドネットワークSDKを呼び出してしまうと、本来であれば視聴しないかもしれない動画ファイルを読み込むことになるので、Ad Generationではユーザーへの配慮として、呼び出すアドネットワークの数を制限できるモードを設定可能です。
●AUTO(デフォルト)…WIFI回線では全て呼び出し、キャリア回線では1つだけ呼び出す
●WEIGHT…回線を問わず、最も収益性の高いアドネットワークのSDKを1つだけ初期化する
●ALL…回線を問わず、全てのアドネットワークを呼び出す
●WIFI ONLY…キャリア回線のときはアドネットワークを一切呼び出さず、WiFiのときのみアドネットワークを全て呼び出す⇐(iOS 1.2.3 /Android 1.2.2より追加)
WIFI_ONLYは、今回のアップデートから新規で追加したもので、これまでよりももっとユーザーのパケット負担に配慮した機能となります。
以上、UXにこだわったAd Generation動画リワードの新機能と、実装時のポイントについて解説いたしました。
今後も、ユーザー様だけでなく媒体社様にも配慮したプロダクトを目指し、さらなるプロダクト改善や新機能の追加に尽力してまいります。