コラム

「2020年、Supershipグループはネクストステージへ」 #Supershipホールディングス・代表バトンタッチ対談

2019年12月、Supershipホールディングスは経営体制の変更を発表し、代表取締役社長CEOとして新たに稲葉 真吾が就任いたしました。

今回、SuperMagazineではSupershipホールディングス 前社長の森岡と新社長の稲葉の対談取材を実施。バトンタッチを決断した理由やグループ誕生からこれまでの歩み、そしてグループの今後について2人に語ってもらいました。


Supershipグループは“第2創業期”へ

―このたび、森岡さんがSupershipホールディングスの社長を退任し、稲葉さんに交代されることが発表されました。森岡さんが退任を決意された理由と稲葉さんがバトンを受け継ぐこととなった背景についてお教えください。

Supershipホールディングス株式会社 前代表取締役社長CEO 森岡 康一

森岡 2014年にSyn.ホールディングスが誕生してから5年ほど経ちました。これまでに、Syn.構想(※)から「データテクノロジーカンパニー」へのピボット、Syn.ホールディングスのSupershipホールディングスへの社名変更など様々な出来事があり、この5年間は会社をしっかりと組織として確立させ、事業の基盤を整えていく、“創業期”であったと言えます。

(※)Syn.構想・・・異なる企業が運営するスマートフォンのサービスをつなぎ、相互送客を図る構想。2018年7月に終了し、Supershipグループが展開するデジタルトランスフォーメーション事業の礎となった。

先日発表もさせていただいた通り、弊社は株式上場の準備を進めるなど、次のステージへと移行しようとしています。ここからの5年間はいわば“第2創業期”となり、新たな挑戦を行っていくフェーズです。

私が節目節目で読み返している愛読書に、中国古典の「貞観政要」(じょうがんせいよう)(※)という本があります。そこには国の統治にまつわる発言が記されているのですが、曰く、国というものは、作る段階の「創業」と守る段階の「守成」(しゅせい)の時代に分かれているということです。

(※)貞観政要・・・唐王朝の第2代皇帝・太宗の政治にまつわる言行を記録した書。座右の書として多くの経営者に愛読されている。

これから“第2創業期”、そしてその先の“発展期”を迎えるSupershipグループは、まさに「守成」の時代に突入しつつあるのではないか、と考えました。

そういった背景からも、今回、このタイミングで次の世代にバトンタッチする選択肢もあると考え、これまでSupershipのデータテクノロジーサービス事業を牽引してきた稲葉さんに経営を託すことを決断しました。

グループ誕生から「ハイブリッドスタートアップ」へ

―Supershipグループ誕生からの5年間を振り返ると、どのようなことが頭に浮かびますか。

森岡 2015年にはスケールアウト、nanapi、ビットセラーが合併しSupership株式会社が誕生、その後2017年にはアップベイダー、SocketがSupershipと合併。さらに、Momentum、シナリオがグループにジョイン、2018年にはDATUM STUDIO、ちゅらデータの2社が新たにジョインしてくれました。2019年にはテレビ朝日・サイバーエージェント・電通・博報堂DYMPとの合弁会社「UltraImpression」も設立しました。

こうして振り返ると、親会社であるKDDIの資金や人材といったアセットを十分に活用し、常にインターネットの行く先を見据えたスケールの大きいM&Aやアライアンスを実現させることができたと感じます。こうした戦略を「ハイブリッドスタートアップ」と呼び、日本のスタートアップにおける新たなあり方を示すことができたと思っています。

Supershipホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO 稲葉 真吾

稲葉 2014年ごろ、当時KDDIにいらっしゃった森岡さんが、「Syn.」という新しい事業を始めようとしている、という記事をインターネットで見かけ一度お話してみたいと思っていました。そのころ、ちょうどお会いする機会をいただき、そこからSyn.事業の立ち上げに参画する縁につながりました。私はそれまでに、インターネット業界でtoC事業やプラットフォーム事業など複数の新規事業の立ち上げ・推進に携わってきたので、そういった点を森岡さんに評価いただいたのだと思います。

ただ、キャリアを巻き込むようなスケールの大きな新規事業というのは経験がなく、私自身も、推進力に長けておられる森岡さんの下であればそういった新たな経験から学ぶこともできるとともに、これまでの経験も活かすことができるのではないかと考えてSupershipにジョインしました。

それ以降もいくつか新規事業の立ち上げに携わってきまして、データテクノロジーサービスの一つであるサイト内検索事業「Supership Search Solution (S4)」も担当しています。現在ではSupershipの主力事業の一つとなっていますが、Syn.事業を立ち上げた時の経験はSupershipで新しいサービスを生み出していく過程でも活きていると思います。

5G/IoT時代へ向け、「守り」も「攻め」も強化しさらなる躍進を

―稲葉さんは、森岡さんからバトンを手渡された形となりますが、今後のSupershipグループの姿をどのように描いていきたいですか。

稲葉 2020年は5Gが商用化される予定で、IoTなどにより企業にはデータが大量に集中する「データ爆発時代」が訪れることが予想されます。この流れに対し、データを活用するために“ハイブリッドデータマネジメント”を実現するプロダクト「Datapia」などを展開することで、眠っていたデータの活用を進め、日本企業におけるデジタルトランスフォーメーションを加速させたいと考えています。

また、デジタルトランスフォーメーションをグループ全体でサポートできるよう、グループ企業間での連携をさらに深めていきます。例えば、お客様の1st partyデータと外部の3rd partyデータをDMP「Fortuna」で連携・結合し、そのデータをDATUM STUDIO&ちゅらデータのデータサイエンティストが分析し、Supershipのソリューションを活用したマーケティング施策を実行する、といったことが挙げられます。企業のデータ活用を一気通貫で行えるように、データの蓄積・収集・分析・活用フェーズまでを支援していくため、ソリューション連携や協業体制をさらに整えていきます。

―経営者として、今後経営を担っていく上で主軸を置いていきたい点はどこにありますか。

稲葉 これまでインターネットの仕事を十数年やってきた中で、インターネット企業は「人」が全てで、人がいなければ何も残らないということを実感してきました。ですので、これまで以上に人を大切に、グループ全社のメンバー皆が生き生きと働くことができる環境づくりを徹底して整えていきたいと考えています。

―森岡さんは、稲葉さんにどのように経営を進めてもらいたいとお考えですか。

森岡 経営においては、託すことは全くありません。私が何か口を挟むことではなく、稲葉さん自身が心の底から思っていることを体現していって欲しいと考えています。

ただ、冒頭で「守成の時代」と申し上げましたが、これはあくまでも“繁栄すること”を前提として、守りも行うということなので、繁栄と守りの両面をしっかり進めて欲しいとは考えています。

一方で「想い」の部分においては、これまで私は「5G/IoT時代の中心になる」という想いのもとに経営を進めてきていて、それこそがSupershipグループのアイデンティティになっていると考えているので、その想いは持ち続けてもらえると嬉しいですね。

―最後に稲葉さんから森岡さんへ、今伝えておきたいことをお願いします。

稲葉 感謝の言葉としては、とにかく「5年間とても楽しかったです、ありがとうございました」ということに尽きます。私はSyn.事業の立ち上げから比較的森岡さんと距離が近いところで仕事をさせていただいていたので、背中を見て様々なことを学ばせていただきました。

森岡さんはよく「思い出づくり」という言葉を使われるのですが、本当に思い出になったなと、今振り返って思っています。

私はその思い出とともに森岡さんの想いを引き継ぎ、さらにより良い思い出をSupershipグループのメンバーたちと作っていけるように経営を進めていきたいと強く思っています。

2019年12月、Supersipホールディングスのオフィスにて、2人の絆を感じるリラックスした雰囲気での対談でした

 

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