第2回:Ad Generation SSP の特徴
第3回:ScaleOut DSP の特徴
第4回:ScaleOut OEMの特徴
第5回:アプリのタイプ別に解説!Ad Generation動画リワード広告のオススメ実装方法
今期はSupershipで初の新卒採用メンバーが6名入社し、さまざまな研修を受けて現場での仕事をはじめています。
新卒社員なので当然社会人経験はなく、もちろん、インターネット広告やアドテクノロジーといった業界知識もありません。そんな新卒社員に向けて、業界知識をレクチャーしていくなかで改めてSupershipのアドプラットフォーム事業の柱であるDSPとSSPとRTBについて話す機会があったので、今回は、DSP、SSP、RTBについての概要を解説してみたいと思います。
DSP (Demand Side Platform)とは
DSPとは広告主や代理店が広告を掲載するために広告枠を買い付ける広告配信プラットフォームで、シンプルにいえば「広告枠を買いたい(広告を出したい)側」のプラットフォームになります。
ここでいう広告枠は主にディスプレイ広告の広告枠がメインで、通常の場合は、RTB (Real Time Bidding)でリアルタイムに広告枠をSSP (Supply Side Platform)やAd Exchangeといった広告枠を提供する広告プラットフォームから買い付けます。
Supeshipでは「ScaleOut DSP」というプロダクト名でDSPを提供しており、広告代理店様や広告主様だけでなく最近では媒体社様が自社の広告商品用の配信プラットフォームとして利用いただくケースが増えてきています。また、買い付ける在庫もバナー枠だけでなく、インフィードなどのネイティブ広告枠や動画広告枠など、さまざまな枠サイズやクリエイティブフォーマットの在庫を買い付けています。
最近では「ScaleOut DSP」を利用されるお客様が自社で保有するデータを弊社のDSPに取り込み配信に使うケースが増えており、今後ますますデータを活用した配信が増えていきそうです。
SSP (Supply Side Platform)とは
SSPとはインターネット媒体社が自社メディアで広告掲載により収益を得るために広告配信プラットフォームを提供し、広告在庫の管理や収益管理をするツールです。
こちらもシンプルにいうと「広告枠を売りたい側」の媒体社向けプラットフォームになります。
通常SSPが広告を販売する場合には、RTBにより複数のDSPに広告枠の売買をリアルタイムに行い、最も高い金額を提示したDSPにそのオークションで販売された広告枠への広告掲載をします。
もともとはウェブ媒体社向けに提供されていましたが、現在ではアプリパブリッシャーが利用するケースが増えてきています。
Supershipが提供するSSPである「Ad Generation(アドジェネ)」はウェブの媒体社様よりもアプリのパブリッシャー様の利用が多く、保有する在庫量もアプリ在庫が多くなっています。
アドジェネではアプリに向けたネイティブフォーマットや、最近では動画リワードの取り扱い、API形式による広告配信機能など、アプリ向け広告の機能が拡充してきています。
RTB (Real Time Bidding)とは
RTBとはDSPとSSPが広告を売買するためのプロトコルで、ほとんどのDSP、SSPはOpenRTBというIABが策定している仕様に準拠しています。
先で説明した通り、RTBは広告枠を買うためにSSPが1リクエストをするごとにリアルタイムでオークションが開催され、1番高い金額をつけたDSPに落札をさせて広告を掲載します。
通常RTBではセカンドプライスオークションという2番目に高い金額で入札したDSPの応札金額に1円を足した金額で1番高い金額をつけたDSPに落札させます。
例えばDSP Aが100円、DSP Bが80円、DSP Cが70円だった場合にDSP Aに81円で落札させて広告を掲載します。
なお最新バージョンのOpenRTBでは以前SuperMagazineで紹介したヘッダービディングやビューアビリティ、デジタルサイネージや音声広告などの新しい仕様も追加されています。
第2回:Ad Generation SSP の特徴
第3回:ScaleOut DSP の特徴
第4回:ScaleOut OEMの特徴
第5回:アプリのタイプ別に解説!Ad Generation動画リワード広告のオススメ実装方法
- まとめ
- アドテクと言うと連想される最初のプロダクトがDSPやSSPになりますが、今回は
そのDSP、SSPについてアドテクを学び初めた方に理解していただくという目線で記事を書きました。
こちらは入門編の内容となっていますが、次回の記事ではDSPの「ScaleOut DSP」、SSPの「Ad Generation(アドジェネ)」について、それぞれ詳細を各プロダクトを担当しているメンバーから紹介していきたいと思います。